濱地健三郎の幽たる事件簿 (角川文庫)
濱地健三郎の幽たる事件簿 (角川文庫) / 感想・レビュー
maxseki
シリーズ2作目。相変わらず濱地健三郎があっさり事件解決してしまうものの、そこまでの過程が面白い。意外な解決となる「姉は何処」、得体の知れない怖さを感じる「それは叫ぶ」、幽体離脱がエスカレートしていく「お家がだんだん遠くなる」など。どの話にも惹きこまれた。
2024/01/07
TAMA
2023年5冊目。シリーズ2冊目。安定の面白さでした。
2023/02/28
今夜はカレー
心霊探偵濱地健三郎第2弾。ゾワっとしたりニヤリとしたり振れ幅の大きい七つの短編。幽霊が何故そこに出るのか理由や言い分が面白かった。冒頭からの『ホームに佇む』『姉は何処』『饒舌な依頼人』テイストの豊富さでまいった。霊現象の怖さもあるが濱地健三郎の『人間の愚かさの底を、わたしはまだ見ていない』という言葉で心と体の芯が冷えた。『彼女を見るのは一瞬だけ。それを永遠とするのです』かっこいい。
2023/06/16
佐倉
濱地健三郎2巻目。怪異の存在する世界において紳士然とした心霊探偵があくまで冷静に謎を解き、霊を払っていく……この雰囲気が読んでいて心地いい。払う方法は必ずしも退去を迫ったり打倒したりというばかりではない。説得、脅し、きっかけとなる行動を促す……とバラエティに富んだ解決法が楽しかった。『ホームに佇む』と『饒舌な依頼人』『ミステリー研究会の幽霊』は解決法が鮮やか。『お家がだんだん遠くなる』『それは叫ぶ』における霊能者としての側面がクローズアップされる闘いもワクワクできた。
2023/02/06
きょん
心霊探偵シリーズ2作目。自分の中で何故か野村萬斎さんに変換される濱地探偵の霊能力者としての凄みも感じられる「お家が段々遠くなる」が一番ゾッとした。
2023/02/12
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