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私は幽霊を見ない (角川文庫)

私は幽霊を見ない (角川文庫)

私は幽霊を見ない (角川文庫)

作家
藤野可織
出版社
KADOKAWA
発売日
2022-07-21
ISBN
9784041124413
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ジャンル

私は幽霊を見ない (角川文庫) / 感想・レビュー

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サンタマリア

作者さん幽霊見えてますよね。「ゴースト」ではなく、「読み手」が。だとしたら、これはエッセイとよんでいいのかという不安が浮かぶ。あ、面白かったですよ。

2023/01/28

shio

「私は幽霊を見ない」と断言する藤野さんの書くのは、実体験ではなく聞き取りした怪談。ちょっと説明がつかない怪談めいた、くらいの話。なのに、なぜかゾワッと怖くて単行本で挫折。今回文庫で再チャレンジ。2度目で、明るい場所で読んだので、怖さは半減。それでも、藤野さんの独特さが面白い!怖がりなのに幽霊を見たい藤野さん。一人では見たくない。「足の遅い私を置いて行くことのない細やかな配慮のできる人が三人はいてほしい」但し三島由紀夫や開高健の霊なら歓迎!と、出ると有名な新潮社クラブへ。う〜ん、私は有名人の霊でも無理だ😅

2022/09/08

ネムコ

昨今、文芸の一ジャンルといっても過言じゃない怪談実話ですが、普通は体験者から聞き取りした内容を著者が独自の味付けをして読者に供する。その際、多いのは、体験者目線か、第三者目線だ。ところが本書は著者が画面の中に居るのだ。そして、両親や友人、担当編集者などに「何か、怖い話、ない?」と聞くわけだ。読者は聞き取りをしている著者の隣で、一緒に話を聞く感じ。こういうのは珍しくて面白かった。【日本の夏は、やっぱり怪談】参加中

2022/08/31

そふぃあ

藤野氏の作品はあからさまに幽霊とかは出てこないのにそこはかとなく怖いのが特徴で、本作は著者が行く先々で実話怪談を収集するエッセイのような体裁なのだが、題名のとおり著者自身は幽霊と遭遇する事はなく、第三者の伝聞エピソードが連綿と綴られるので小説と似たような雰囲気がある。一番印象深いのは、新興宗教にはまった姉が実家である神社を壊して以来、きょうだいが皆50歳で亡くなり、婿養子に入った末っ子だけが生き残ったのだが、それは末代まで祟るために一人だけ残したのではないか、、という話で、最後の仄めかしが怖かった。

2022/08/17

petitlyz

「私は幽霊を見ない。見たことがない。」という始まりから、ご本人は見ないものの、周囲の人の怖い伝聞や不思議現象が書かれたエッセイ。お父様の肩に乗ってた、変わった"おたま"の話が一番面白かったかな。幽霊はあまり見たくないけど、文字として読むストーリーは大好きだし不思議現象はすごく興味あるな。

2023/01/26

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