時効犯 (角川文庫)
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時効犯 (角川文庫) / 感想・レビュー
いつでも母さん
タイトルが告げている「時効」この壁を犯人は力業で崩そうとしたんだな~お、お前か!お前だったのか!怪しい奴は他にもいてこんな偶然もあるんだなぁ‥が正直なところ。一枚の絵が教えてくれた真実。それに気付いたからってこんな殺され方はないよね。○○犯シリーズ、今回も刑事たちの地道な捜査が実を結ぶ。ね、香山さん。
2022/08/23
タイ子
美術史の女性非常勤講師がマンションの非常階段から墜落死。事故か、殺人か。捜査をする過程で、25年前の世界的な洋画家とその妻が惨殺される事件が浮かび上がる。すでに時効になっているはずの事件。殺された彼女はこの洋画家の何かを知っていた?未発表の作品が新たに展示される前に起きた事件。翔田さんの警察小説は取り立ててどの刑事が活躍するのではなく事件の解決に向かって刑事たち各々が事件を推理し捜査していく過程が事細かに描かれる。絵に隠された、いや隠さなければいけなかった謎とは?作中、係長の藤沢周平ファンの描写が嬉しい。
2022/07/03
さっこ
香山刑事シリーズ第3弾。大学で美術史を教える非常勤講師の女性がマンションから転落死した。事件か事故か。複数の刑事たちの筋読みによる地道な捜査が始まる。既に時効を迎えていた25年前の画家殺人事件との関連が浮かび上がってくる。過去と現実をつなぐものは未発表の幻の絵。それぞれの刑事が筋読みを立て、関係者の証言を一つ一つ潰していく。刑事としてのプライドが伝わってくる。
2022/07/14
みなみ
美術史の非常勤講師がマンションから転落したところから、少しずつ捜査で真相に近付いていくミステリー。事故なのか事件なのか、講師が研究していた作品の作者は、昔発生した強盗殺人事件の被害者で犯人不明のまま時効になっていたことから、研究内容が何かトラブルの元になったのか、などと考えながら読み進めた。現実ではありえないような偶然の重なりの積み重ねのようなものだったので、少し呆気なく感じてしまったけれど、美術関係の蘊蓄は面白かった。
2023/05/03
達ちゃん
シリーズ3作目。刑事たちの地道な捜査が相変わらずいいです。「油絵は謎を・・」に続く美術ミステリー、なかなかの面白さでした。
2022/09/20
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