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君待秋ラは透きとおる (角川文庫)

君待秋ラは透きとおる (角川文庫)

君待秋ラは透きとおる (角川文庫)

作家
詠坂雄二
出版社
KADOKAWA
発売日
2022-10-24
ISBN
9784041127438
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君待秋ラは透きとおる (角川文庫) / 感想・レビュー

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MATSU

初読みの作家さんです。特殊設定ミステリ。タイトル、主人公の名前なんですね。君待は物体や人を透明にする匿技を持つ。他にも体から鉄筋を出す麻楠などいるのですが、設定が私には少し難しく(名前も難しい)面白かっただけにしっかり読み込めなかったのが残念。コミカライズにして欲しいなぁ。そしたらもう少し分かり易いかな。そして続き出るのかな。出ないと勿体ない気がします。

2023/06/24

おうつき

解説にもあるが、特殊な設定にも関わらず、著者の他の作品を知っているとオーソドックスな内容に思えてしまう。「匿技」と呼ばれる特殊な能力を持つ者たちと、彼らを調査する組織を巡る謎と戦い。少年漫画っぽい雰囲気にミステリとしての謎解きが加わっているのが大好物だった。能力の理屈的な部分をかなり丁寧に描写しているのも印象的。前半部分は世界や設定についての説明的な内容になっているので、全体通してもこれから始まる物語のプロローグみたいになっている。もし続編が出るのであれば読みたい。

2023/04/12

RIN

透きとおった物語の後に透きとおる物語を読むのもナンセンスかとは思ったが、この作家に対してはこのぐらいの軽薄さと遊び心が作品を読む上で必要な気もする。一貫している様で飛び石の様な、彼の描く世界はどこか気恥ずかしくも懐かしい。それはきっと大人と子供の感性が不安定に混ざっているから。君待秋ラの特殊能力は透き通ること。現実から離れた場所でド派手なアクションも無く、世界は淡々と語られる。ロジカルな視点、些細な謎、隠された事実。恩田陸がプロットで走るなら、詠坂雄二はネームを開示している。いつも物語は終わって始まる。

2023/07/22

なみ

特別な力を持つ“匿技士”たちの集まる振興会。新しく発見された匿技士は、透明化の能力を持った君待秋ラ。 透明化以外にも、鉄筋生成や瞬間移動など、様々な匿技が出てきます。 匿技に、科学的な説明がされているところがとても良かった。 主人公の君待秋ラが魅力的です。最初はつかみどころのない少女のように見えますが、徐々に人間らしいところがわかってきて、7章の最後の方は少し泣けました。 陽気なキャラクターながら、自分の役割に忠実な土倉さんが格好良い。 バトルものとしても、ミステリとしても面白かった。 続きが読みたい!

2023/05/10

CCC

中盤までは異能力バトルものなのかなと思っていたが、終わってみると異能力の存在から生じたそれぞれの思惑に話の核があったという印象に。ブラックボックス化しやすい異能力についての深掘りも多く、それもあって話の進め方はゆったりめ。結果骨格の強い世界を構築できたとも思うが、話全体が長いプロローグのようでもあった。シリーズ化するつもりだろうか。ちなみにキャラはタイトルからのイメージと違って地に足ついていた。そこは意外と硬派だった。

2023/01/12

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