オカシナ記念病院 (角川文庫)
オカシナ記念病院 (角川文庫) / 感想・レビュー
katoyann
離島にある病院に赴任した研修医が主人公の医療小説。東京の大病院から赴任した離島の病院で目にしたのは「縮命医療」という名の反医療的行為だった。処置を施しても生き延びる可能性の低い症状に関しては「安楽死」の処置を行う。また、島の人々も自然な死を受け入れて、命を延ばすことに執着しない。医療の限界というべきか、そもそも人が長生きすることが幸せなのかという根本的な問題にも触れられていて、面白かった。
2023/06/07
chiro
久坂部羊さんの作品はたくさん読んでいるが、この作品は1番読みやすく、シンプルに現代医療の問題を直球で投げかけてくる。ドタバタ劇が面白いが、真実を突いてる箇所多数。
2023/03/23
のじ
離島に研修に訪れた若い医師のお話で、久坂部さんの主張が込められまくり。わかる気もするけど、医師ならではの、私にはわからない範囲の意見もあるのかも。早期発見、治療は必要なんじゃないかなとは思うけどどうなんだろう。新型コロナでもいろんな医者の意見があるみたいなので、病気や身体のことはわからないことが多いんだろうけれども。
2023/01/29
ドットジェピー
面白かったです
2023/01/05
arokent
オカシナ離島の記念病院の研修医の奮闘記です。正面切っては言えない医者の本音を、小説の形にしてぶち込んだ意欲策です。ひたすら読みやすいので普段本を読まない人でもオススメで、個人的に大好きです。同じ研修医の話しでもテレビ化もされた某研修医の活躍する推理小説風のモノとは大違いで、アチラは若い作者故に禁じ手多用でモノガタリとして破綻寸前ですが、こちらはそんなことはありません。
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