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うちの父が運転をやめません (角川文庫)

うちの父が運転をやめません (角川文庫)

うちの父が運転をやめません (角川文庫)

作家
垣谷美雨
出版社
KADOKAWA
発売日
2023-02-24
ISBN
9784041128206
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うちの父が運転をやめません (角川文庫) / 感想・レビュー

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ミカママ

面白かった!高齢者運転問題だけではない、さまざまな日本の世相を取り上げていて、とてもよい構成になっていると思う。何よりも主人公とその家族が、高齢の父親の運転をやめさせるために、付け焼き刃でなく根本から問題に取り組んだ姿勢がいい。主人公のとった決断は、とても勇気のいることだけれど、ちょっぴり羨ましくもあった。

2023/08/13

ヴェネツィア

タイトルは本書が内包する様々な問題や要素をシンボリックに表したもの。これ以外にも、世代差や、都会と田舎の生活感の違い、あるいは生き方の選択など複数の、そしてそれらが相互に絡み合った事柄をプロットに乗せてゆく。この作家の特徴でもあるが、進行はいたって軽快で、深刻な問題でありながらも明るさを失わない。主人公の雅志は、多くの問題をを一気に解決する手段として、田舎でヒマワリ号の仕事をする決断を下すのだが、それは当然に周囲の者たちにも大きな影響を及ぼすことになる。その最大のものは息子の息吹の将来像の転換だろう。

2024/04/21

ふじさん

高齢者による自動車事故が話題となる中、この本のインパクトは強い。猪狩雅志は、自由を奪われたくない、一家を支えてきたプライドが傷つけられる等の理由で運転を辞めない高齢の父親に説得を試みが上手くいかない。そのうちに、雅志自身も自分の将来が疑問が生じ、悩んだ末にある決断をする。父親は運転を辞めるのか?雅志の選択は正しかったのか?息子の進路選択?買い物難民の現状は?等、書かれた内容は多岐にわたり、今の日本の厳しい現実と見通しの暗い日本の将来が、次々と語られ気持ちが重苦しくなる。心温まる家族ドラマだが、内容は…。

2023/11/05

じいじ

今、社会問題のひとつが…高齢ドライバーによる自動車事故の増加らしい。私も40年間、仕事にゴルフ&家族ドライブと…マイカーのお世話になってきた。でも、齢70を前にしてハンドルを握るのが怖くなりました。そして決断、最寄りの警察署に出向いて運転免許証を返納。どうも、この高齢者から免許証を剝奪するのは、一筋縄ではいかない奥が深い難問題のようです。免許証を返納してから12年、移動はついついタクシーになるので、目先の小遣いが減るのは少々辛いものが…。でも、加害者には絶対ならない安心感を得られたので良しと思っています。

2023/03/01

ヒデキ

他人事では、無くて個人的には、 現在進行形の話です 父親になんとか、免許をあきらめさせて 現在、母親を説得中・・・ かなり、ディフォルメされていますが、 田舎で普通に起きていることが、 描かれていると思います でも、割と街が近くて便利な田舎かな? と思ってしまうのは、田舎住まいの 自分のせいかなと思いました

2023/03/12

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