KADOKAWA Group

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煉獄蝶々

煉獄蝶々

煉獄蝶々

作家
岩井志麻子
出版社
KADOKAWA
発売日
2022-07-27
ISBN
9784041128336
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煉獄蝶々 / 感想・レビュー

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starbro

岩井 志麻子は、新作中心に読んでいる作家です。久々の著者の新作は、著者らしい岡山が舞台のエログロな幻想譚でした。若い頃に比べると少しインパクトに欠ける気がします。 https://www.kadokawa.co.jp/topics/8129 【読メエロ部】

2022/09/03

タイ子

岩井志麻子という作家、岡山を舞台におぞましく不思議な世界を作り上げて読み手をゾワリとさせながらその世界に引き込んでいく。それは大好き!しかし、本作はそのゾワリ感がない、不思議な世界は志麻子さんの中にのみあって読み手を引き込んでくれない。と、全てを否認するわけではなく、冒頭からの前編はこれはどこに向かう?期待感大。だが、失踪した作家・金光の手紙部分から夢なのか、現なのか、その間に置かれて面白いという感覚が薄れていく。夢と現を彷徨う感覚は確かに志麻子さんなのだが…。次作に期待しよう。

2022/08/24

keroppi

図書館の新刊コーナーで見つけて。冒頭の血生臭くおどろおどろしい雰囲気に惹かれたが、その後の展開は、主人公から作家や女中の話に移行し、なんともまとまりない印象。岡山では、可哀想と可愛いが同義だというのは初めて知った。

2022/09/11

いちろく

明治38年、岡山の名家に拾われた赤子である主人公は、養子として義母からは愛玩として愛でられる様に、乳母からは不思議な体験談を語られながら、愛憎渦巻く環境の中で育てられていく。義父の死をキッカケに家族が離散した後に、手元に届いた帳面がキッカケで物語が動く展開。現と虚を行き来するような独特な雰囲気であり、これまで手にした著者らしさとは異なる内容。終始、独特な作風に溺れるような内容だった。読み終えた後は、なんとも言えないが本音。繰り返される「可哀想は、可愛い。可愛いは、可哀想。」という岡山弁がインパクトあり。

2022/10/12

くさてる

色々物足りないと思う部分もあるけれど、同じくらいに素晴らしいイメージや言葉、なんともいえない雰囲気もある。この一冊がどうこうというより、やはり、岩井志麻子は岩井志麻子にしか書けない世界を書いていると思うのです。そしてそれと同時に変化し続けてもいる。とにかくどんどん書いてほしい。途切れないでほしい。読むので。

2022/10/29

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