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ウクライナにいたら戦争が始まった

ウクライナにいたら戦争が始まった

ウクライナにいたら戦争が始まった

作家
松岡圭祐
出版社
KADOKAWA
発売日
2022-08-03
ISBN
9784041129241
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「ウクライナにいたら戦争が始まった」のおすすめレビュー

ウクライナが身近になる…現地に取り残された日本人家族を描く凄惨な「実録的」小説『ウクライナにいたら戦争が始まった』

『ウクライナにいたら戦争が始まった』(松岡圭祐/KADOKAWA)

 まさかこんな戦争が起こるなんて思っていなかった。ロシア軍のウクライナ侵攻は世界中に大きな衝撃を与え続けている。日本人にとっても決して他人事ではいられないはずだ。だが、連日報じられる凄惨なニュースには心を痛めつつも、どこか遠い国での出来事のように感じてしまっている人は少なくないのではないだろうか。

 そんな人に読んでほしいのが、『ウクライナにいたら戦争が始まった』(KADOKAWA)。時代の変化をいち早く作品に取り入れてきた松岡圭祐氏による「実録的」小説だ。突如戦場に変わった市街地で、日本の女子高生が目の当たりにした現実。この物語は、ウクライナで起きている事態を、私たち日本人にとっても起こりうる問題として眼前へと描き出していく。

 主人公は、福島県南相馬市出身の17歳、瀬里琉唯(るい)。単身赴任中の父に会うため、彼女は、母と妹とともにウクライナを訪れた。滞在期間はビザが不要な3カ月弱。高校3年生になる春までの間、琉唯はキエフ(キーウ)郊外・ブチャの外国人学校のほか、日本語補習授業校に通…

2022/8/12

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ウクライナにいたら戦争が始まった / 感想・レビュー

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starbro

松岡 圭祐は、「高校事変」中心に読んでいる作家です。ノンフィクションのようなリアル・ウクライナ小説、かなり現実に近く?読んでいて憂鬱になりました。 NoMoreWar!LOVE&PEACE♡ https://www.kadokawa.co.jp/product/322205000280/

2022/08/20

いつでも母さん

「実録的」小説とある。ノンフィクションではない。2022年9月現在、TVや新聞から知るウクライナ情勢が脳裏にあって、突然始まった戦争状態に巻き込まれた日本人の女子高生・琉唯と、その家族の数日間の事が地獄絵図と受け取った。ロシアにいたらまた別の小説になったのだろうか‥3ヶ月だけと母親が娘たちを連れて、夫が単身赴任中のウクライナに行くのは離婚のためだったと言うのは何ともな話で。あの状況で一家が再会できたのは奇跡。そして最後は日本と云う国の、現政府の暗部を見た思い。ここに綴られていることは多分現実なのだろう‥

2022/09/06

きみたけ

ノンフィクションかと思い込み図書館で借りました。著者は、デビュー作「催眠」や「千里眼」「高校事変」シリーズの松岡圭祐氏。ウクライナに短期留学していた17歳の女子高生が突如戦争に巻き込まれていく様を描いたノンフィクション風リアル小説。冒頭に、状況や日時・各事態の発生場所に関し可能な限り網羅し、帰国者の証言などを併せできるだけ正確を期したとあるので、ウクライナにおける一定のリアルな惨状を映し出していると思われます。戦争で一般市民を巻き込むのは論外、どんな言い訳も通じないと考えさせる一冊でした。

2022/10/22

absinthe

うーん。いまいち。今ウクライナを書けば売れるという商魂が強く出すぎたか。戦火の中を逃げ惑う少女2人の目線で見たウクライナ。ロシア軍の動きにそれらしさがまったくない。悪名高いロシア軍も戦闘初日に略奪や狼藉を始めるとは思えない。士気が低下したのは戦闘が長期化したからだ。別の時期に起こった事実を無理に詰め込んだようだ。洞察なく情報だけで描くとこうなるという悪い見本。この作者、もともと情景が浮かびにくい文体なのだが、この作品には合ってない。思想というものが感じられないのが痛い。

2023/03/07

モルク

父が赴任しているウクライナに高2の琉唯は三学期の3ヶ月母と妹と共に滞在する。キナ臭い雰囲気はあったものの、遂に勃発したロシアとの戦争。帰国もなかなかできずしかもコロナ禍、妹が感染し身動きがとれなくなる。次第に迫るロシア軍、ついに…一般人をも標的とし容赦ない攻撃。まわりの人も次々と撃たれ、道路に溢れる死体、目隠しをされ銃殺される人、蔓延る強姦、理不尽だけどこれが戦争。中盤以降はドキドキしっぱなし。東日本大震災もだけど私達が目にしてるのはほんの一部。オブラートに包まれている。真実を見抜く力をつけねば。

2022/10/22

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