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わが青春に悔いあり―狐狸庵閑話 (角川文庫 緑 245-12)

わが青春に悔いあり―狐狸庵閑話 (角川文庫 緑 245-12)

わが青春に悔いあり―狐狸庵閑話 (角川文庫 緑 245-12)

作家
遠藤周作
出版社
KADOKAWA
発売日
1974-10-01
ISBN
9784041245125
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わが青春に悔いあり―狐狸庵閑話 (角川文庫 緑 245-12) / 感想・レビュー

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とろこ

エッセイ。主に、戦前から戦後まもなくの時代を回想している。下ネタ7割、酒と煙草と女で3割という具合。「外国語はムツかしい」という話。友人と、フランス人の知人に会いに行くことになったが、友人はフランス語ができない。そこで、遠藤周作氏は言った。「コマンタレブー(元気ですか?)」と「ケスクセ(これは何ですか?)」さえ言えればどうにかなると。しかし、友人は、フランス人の知人に言った。「ウンコタレブー」「ケツクセエ」…。病気で手術を受けた、などの真面目な話もあったが、ほぼ全体を通してこのような感じ。気軽に読める。

2017/04/04

Fondsaule

★★★★☆ 狐狸庵先生、38編のエッセイ。 無茶苦茶昭和。 なつかしいなぁ。 このバックグラウンドがあっての、「深い河」だったり、「白い人、黄色い人」なのかと思う。

2022/08/21

ken

遠藤周作の陽の顔、孤狸庵先生のエッセイ集、孤狸庵閑話(こりゃあかんわ)。深刻な小説が多い彼だが、このようなウィットとユーモアに秀でた一面もある。ただここに書かれた内容には遠藤周作らしく、弱く惨めな人間への愛が滲み出ている。本来は深刻なことを敢えて陽気におどけて綴っているといった印象。10年前は読む気になれなかった孤狸庵シリーズをこの度ひょんなことから初めて手に取ったのだが、読む時機を得たということだったのだろう。もう10年もしていよいよ中年にでもなれば、さらに面白く読めるに違いない。

2018/01/22

静かな月を見てる

何十年ぶりかで読んだ遠藤周作。今となっては化石のような話題も少なくないのですが、面白いしリズムはいいしですらすら読めます。ただ、気になったことが一つ。それは、文中で自分を指して「爺さん」とか「翁」とか称していること。調べてみたらこの原稿を書いていた時分の遠藤周作は50歳前後・・・。時代だといえばそうなんだろうけど、軽くめまいがした(>_<)

2021/07/17

ヒロ

入院中の話しは、もう元の世界に戻れないかもしれない気持ちがある。が!、ユーモアで笑い飛ばしてる。

2012/05/20

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