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八つ墓村 (角川文庫)

八つ墓村 (角川文庫)

八つ墓村 (角川文庫)

作家
横溝正史
出版社
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日
1971-04-26
ISBN
9784041304013
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ジャンル

八つ墓村 (角川文庫) / 感想・レビュー

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へくとぱすかる

すでに内容を知っていても読ませてくれる。金田一や磯川警部の活躍よりも、ミステリとしての謎解きと小説のおもしろさでぐいぐい引き込んでくれる。作中の現在は発表と同時期の1950年。当時の世相や人々の思考、生活のディテールなどの空気感も、今はないもうひとつの日本のような感覚で読んだ。パズルでも社会派でもない、「推理小説」の典型と言えるかもしれない。ドラマやコミックでは描ききれない部分・人物こそ、原作の楽しさである。日記や調剤について述べた部分には、作者・横溝の人生経験がしっかり生かされていて、さすがだと思う。

2020/04/25

夜間飛行

落ち武者殺害の罪悪感と、32人殺しの要蔵に対する恐怖とが結びつき、村人の辰弥への憎しみが醸成される。この空気そのものが恐ろしい。味方になってくれそうな美也子、春代、典子をどこまで信用してよいか、誰を信じるべきか…。犬神家の婿選びもそうだが、横溝は「選択」でスリルを盛りあげるのが巧い。村に二人ずついる博労・分限者・坊主・尼・医者・後家のうち殺されるのはどちらかという、犯人の側の選択もそうだ。鍾乳洞という迷路の奧に犯人がいる。闇の中で道を選び、信じる相手を選ぶ…という命賭けの選択ゲームは、読み応え十分だった。

2020/01/12

nobby

そのタイトルは知りながら映像・原作ともに未鑑賞。戦国時代に匿われた村で惨殺された落武者8人が呪い叫んだ八つ墓村の祟り。そしてまた大正の世に蘇る気が違った男による32人殺しの惨劇。冒頭からのこんな展開に引き込まれない訳がない!どんどん読み進めるに連れ驚くのは、これは推理小説というより上等の冒険サスペンスホラーであること。金田一も自ら語った通り、ほとんど役に立ってない(笑)案外淡々とした解決と思わせて、そのムラの閉鎖的な雰囲気に加え明らかになる真相は、幾つもの勘違いや思いやりに悲哀漂うも光射す終わりには満足。

2017/11/27

🐾Yoko Omoto🐾

再々読。いつ読んでも横溝作品の世界観とその面白さは本当に素晴らしい。私の中では、初読の時と変わらない高揚感を持って読むことができる数少ない作家である。何と言ってもこの卓越したリーダビリティは、まるで時代を感じさせることなく、名作として愛され続ける理由の1つだろう。その名称からして禍々しい「八つ墓村」。そこで起こった怪奇極まる連続殺人事件に大きく関わる事となった主人公が、後日談として手記を著したという形式で物語は展開する。勿論読者を引っ掛けるような叙述トリックなどは存在しない。正真正銘の『推理小説』である。

2013/10/21

ちなぽむ@ゆるりと復活

【図書館本】読友さんレビューに惹かれ初横溝正史。 え!おもしろいー‼︎何、横溝正史の作品ってこんなにおもしろいの⁉︎と何度も叫びながら読みました。 まず導入部からして良い。戦国時代からの忌まわしい言い伝えが残る周囲から隔絶された八つ墓村。住人は今も過去のおぞましい事件に囚われて生きている。そこで起きる夥しい数の殺人。 人々の悪意やおどろおどろしい雰囲気が充満しているがどこか冒険譚のようにわくわくしながら、最後は少し切ない気持ちであっという間に読了。 文体や小説自体の構成も美しく、素晴らしかったです。

2018/04/28

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