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悪魔の手毬唄 (角川文庫)

悪魔の手毬唄 (角川文庫)

悪魔の手毬唄 (角川文庫)

作家
横溝正史
出版社
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日
1971-07-14
ISBN
9784041304020
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あらすじ

岡山と兵庫の県境、四方を山に囲まれた鬼首村。たまたまここを訪れた金田一耕助は、村に昔から伝わる手毬唄の歌詞どおりに、死体が異様な構図をとらされた殺人事件に遭遇した。現場に残された不思議な暗号はいったい何を表しているのか? 事件の真相を探るうちに、二十年前に迷宮入りになった事件が妖しく浮かび上がってくるが……。戦慄のメロディが予告する連続異常殺人に金田一耕助が挑戦する本格推理の白眉!

カバーイラスト/杉本一文

ジャンル

悪魔の手毬唄 (角川文庫) / 感想・レビュー

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miyumiyu

前半は、やたらと多い登場人物と方言、その人間関係の説明がややこしくてなかなか進まなかったが、手毬唄の見立て殺人、真相を追う中盤あたりからはほぼ一気読みだった。横溝さんは、封建的で閉鎖的な田舎の闇を描くのが本当に上手い。その闇の真相は、あまりにも切なく哀れだ。謎の老婆おりんの不気味さ、強烈に印象に残る殺人現場、これぞ横溝ワールド。昔から伝わる手毬唄の1番、2番ときて3番は…。これもおもしろかった。

2016/03/18

かみぶくろ

能動的に読んでいこうとする気概があれば因習伝承村社会の世界観にどっぷり浸かれるのだろうけど、受動的な俺にスリルをくれえ的なメンタルで臨んだので変な疲れが残った。

2016/07/22

レアル

著者の練られた構成、そして緻密な伏線の張り方と共に最後は一つに繋がる!のがなんともすっきりと心地よくって良い。今回は最初から金田一が手まり唄をキーワードに大活躍。読者の私まで「犯人は誰?」と最後まで楽しみながら読んだ。こういうゾクっとする作品は基本的に苦手だが、このシリーズは怖いながらも妖美な世界に誘われて読んでしまう。。

2015/08/06

NAO

【刑事・探偵週間参加】『そして誰もいなくなった』のように歌をもとにした殺人事件。『そして誰も・・』と違って誰もが知っている歌ではないため、事件が起きても、金田一をはじめ村人たちは訳が分からない。手毬唄が醸し出す妖しさは、泉鏡花の世界を思い起こさせる。戦前、戦中、戦後、と大きく動く時代の中、流れに取り残されたままの田舎の村がある。そういったアンバランスが作り出す、古さと懐かしさと妖しさ。ぱっとしない風采の金田一耕助は、田舎がよく似合う。

2019/02/22

セウテス

金田一耕助シリーズ第14作目。〔再読〕地方で昔から伝わる手鞠唄を題材に、数え唄の通りに繰り返される見立て殺人です。海外ではミステリー作家の登竜門でもある、唄の見立て殺人に日本式で作り上げた名作です。封建社会の歪み、貧しい地方の離村、限定的な人間関係など、日本が戦後まで引きずってきた問題も語られます。金田一耕助の犯人特定に至る論理が、シリーズの中でも上位に挙げたい見事なロジックだと思います。横溝作品の特徴は、人物キャラがしっかりと描けている事です。金田一と磯川警部の友情物語もある、シリーズお薦めの一つです。

2016/02/08

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