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吸血蛾 (角川文庫 緑 304-22)

吸血蛾 (角川文庫 緑 304-22)

吸血蛾 (角川文庫 緑 304-22)

作家
横溝正史
出版社
KADOKAWA
発売日
1975-08-01
ISBN
9784041304228
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ジャンル

吸血蛾 (角川文庫 緑 304-22) / 感想・レビュー

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nobby

いやはや、何ともまあタイトルまんまB級要素満載を楽しむ作品。でも『吸血蛾』より噛み付く狼男だよなぁ(笑)とにかく冒頭から、耳まで裂けんばかりの口の中に牙の様に尖った犬歯とか左のおっぱいの上に獣に咬みつかれたような痕、マネキン代わりに届けられる死体、切断された脚は片や空を飛び、もう一方は舞台で踊る…恒例の夢遊病に今度は偶像姦、目印な蛾に由来して昆虫博士まで登場。最後には、きちんと絡めてくれるけど、正直事件の真相はほとんどそっちのけで読んでた(笑)とにかく人がたくさん死んだけど、金田一はあまり落ち込んでない…

2018/12/04

セウテス

金田一耕助シリーズ第11弾。〔再読〕本作は「幽霊男」と同じく、謎解きよりサスペンスに重点を置いた作品です。ファッション業界を舞台に、狼の如く牙を生やした怪人が、次々とモデルたちを噛み殺していく。そして噛みちぎられた傷口には、一匹の蛾が残されるという、どちらかと言えば乱歩先生の様な展開です。犯人を始め意外な人物が殺害されたり、かなり複雑な人間関係です。論理的に解明は難しいのですが、何となく解ってしまうという不思議な作品です。終盤まで読めないスリル感は良いのですが、金田一耕助向きの犯罪ではない様に感じます。

2019/02/01

たか

狼男風の怪人がファッションモデルたちを次々に惨殺していくという、江戸川乱歩的な探偵小説。金田一耕助が探偵役だが、ちょっと作品に合っていない。横溝作品の中で一番人が殺される作品ではないだろうか。C評価

2018/01/09

のびすけ

ファッションデザイナー・浅茅女史の専属モデルたちが次々に惨殺されていく。ジュベナイルもののような怪しい人物のオンパレードと、オドロオドロしい雰囲気の過剰な演出。事件の真相は意外だったが、真犯人がそこまでしてモデルたちを殺す理由が釈然としない。殺人の小道具に使われ、タイトルにもなっている「蛾」も、なんか中途半端。全体的に伏線や演出が盛り過ぎの感。微妙な一冊でした。昭和52年発行・第14版読了。

2021/07/17

大泉宗一郎

金田一耕助シリーズ。狼男よろしく牙を生やした怪人がファッションモデルたちを次々に惨殺していくという、まるで江戸川乱歩の通俗世界に金田一先生を放り込んだような探偵小説。一向に定まらない構図で、思い思いのことをしている登場人物たちが事件を引っ掻き回してくれているお陰でまったく全体像が把握しきれず、したがって犯人も浮かび出てくることはなかったのだが、解決編に割かれたページがあまりにも少なすぎて拍子抜け。ただ、サスペンスとしては飽きることなく、通俗小説なりに楽しむことが出来た。池辺良の映画版もそれなりの出来です。

2017/01/27

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