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ジョゼと虎と魚たち (角川文庫)

ジョゼと虎と魚たち (角川文庫)

ジョゼと虎と魚たち (角川文庫)

作家
田辺聖子
出版社
KADOKAWA
発売日
1997-03-27
ISBN
9784041314180
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「ジョゼと虎と魚たち (角川文庫)」のおすすめレビュー

映画『ジョゼと虎と魚たち』12月25日公開! 田辺聖子の珠玉のラブストーリーがアニメーションでよみがえる

12月25日に公開される映画『ジョゼと虎と魚たち』。 田辺聖子が描く恋愛小説の金字塔として、かつて実写映画化もされた物語が、アニメーション映画になって登場する。 主演声優は、中川大志と清原果耶。 恋をすること、未来に踏み出すこと…… 青春の痛みときらめきを描き切る傑作小説は、どのような形でスクリーンに現れるのだろうか。

 恋愛小説の名手・田辺聖子がその真髄を発揮して“完全無欠な幸福”を描いた名短編が、現代の大阪を舞台とした新たな物語へ生まれ変わった。

 恋の喜びもきらめきも痛みも──すべてが詰まった珠玉のラブストーリーだ。

 古びた一軒家で祖母と暮らす車椅子使用者のジョゼは、ある晩、楽しみである散歩の途中で坂道を転げ落ちそうになり、あわやのところを恒夫に助けられる。勤労学生の恒夫に、ジョゼの祖母は「孫娘の相手をしてほしい」というアルバイトを提案。口が悪くて辛らつなジョゼと、そんなジョゼに反発を感じる恒夫だが……。

 やわらかな大阪ことばを駆使して、男女の機微やユーモアを軽やかに綴り、数多くの恋愛小説をものした“浪速のサガン”こと田辺聖子。1984年に…

2020/12/22

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「手を伸ばさなければ、求めていることすら伝わらない」映画『ジョゼと虎と魚たち』に著名人から絶賛の声!

12月25日に公開される映画『ジョゼと虎と魚たち』。 田辺聖子が描く恋愛小説の金字塔として、かつて実写映画化もされた物語が、アニメーション映画になって登場する。 主演声優は、中川大志と清原果耶。 恋をすること、未来に踏み出すこと…… 青春の痛みときらめきを描き切る傑作小説は、どのような形でスクリーンに現れるのだろうか。

 12月25日に公開されるアニメーション映画『ジョゼと虎と魚たち』。先んじて映画を観た著名人から、多くのコメントが寄せられている。その一部をご紹介!

アニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』 公開:2020年12月25日(金) 原作:田辺聖子『ジョゼと虎と魚たち』 監督:タムラコータロー 脚本:桑村さや香 出演:中川大志、清原果耶、宮本侑芽、興津和幸、Lynn

■赤星憲広(野球解説者) 「『夢を描く、夢を語る』その美しさと儚さを思い知る。普段目にしている光景や、そこから生まれる感情を当たり前だと思ってはならない。鑑賞後その奥深さと温かさに心を動かされました。」

■朝霧カフカ(漫画原作者/小説家) 「目に見える何もかもが素晴らしい。風景、光…

2020/12/26

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映画『ジョゼと虎と魚たち』主演声優・中川大志×清原果耶「互いにぶつかるシーンでは徹底的にやりました」

12月25日に公開される映画『ジョゼと虎と魚たち』。 田辺聖子が描く恋愛小説の金字塔として、かつて実写映画化もされた物語が、アニメーション映画になって登場する。 主演声優は、中川大志と清原果耶。 恋をすること、未来に踏み出すこと…… 青春の痛みときらめきを描き切る傑作小説は、どのような形でスクリーンに現れるのだろうか。

 生まれつき足が不自由で、車椅子がないと外出もままならないジョゼ。海と魚が好きで、海洋生物学を学ぶ大学生の恒夫。古い一軒家で祖母と暮らし、他者とほとんどふれあうことなく生きてきたジョゼは、恒夫との出会いを機に、外の世界へ踏み出そうとする。初めての海、初めての図書館通い、初めてのデート。やがて二人の心は近づき、恋に落ちていく……。

 恒夫を演じた中川大志さんと、ジョゼを演じた清原果耶さんは、共に若手俳優として折り紙つきの実力派だ。声でキャラクターの感情を表現すること、役を通して感じとったこと、実写の演技とのちがいと気づきなどをうかがった。

――ご自身の演じたキャラクターについての印象と、感じたところを教えてください。

中川:恒夫はすごく自…

2020/12/25

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ジョゼと虎と魚たち (角川文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

以前に芥川賞作の「感傷旅行」を読んで、もう読むこともあるまいと思っていたのだが、小川洋子さんのご推薦で本書を手にすることになった。田辺聖子さん、ごめんなさい。貴女のことを過小評価しておりました。9つの短篇からなる、この小説集はほんとうに素晴らしい。9篇の物語は、男女の対幻想を女性の側から語っているのだが、いずれの相手も、幾分情けない大阪男なのだ(「うすうす…」と「雪の…」はちょっと例外)。このあたりは大阪出身の織田作之助『夫婦善哉』の伝統の継承者たる面目躍如たるもの。通俗的な文体もある意味では効果的だ。

2015/04/07

ミカママ

リアルタイムで手を出して挫折してたやつ。お聖さんの代表作ともいえるこちらを素通りはできまい、と。ていうか短編集だったんだ。主人公はどれも妙齢の女性。私生活に出入りする男性たちへの期待、苛立ち。なんというかやはり、女性の心理描写が巧い。30年以上前の作品なのに、当たり前だけれど、女性の置かれる環境ってあまり変わってないのだな。映像化された作品もあるらしいので観てみたい。

2022/12/23

おしゃべりメガネ

田辺先生作品、意外?にも初読みでした。いいですねぇ~、関西丸出しの雰囲気が適度なスピード感&テンポを保ち、ほのぼのとしたアットホームな空気をさりげなく醸し出し、そして何より人間味が溢れ出ているステキな短編集です。悪い意味ではなく、あまり深く考えず、そして構えるコトなく読み始めて、そのままのリラックスした姿勢で読了できるのはありがたいです。表題作は映像化もされており、妻夫木君が若いころの作品ですが、また観たくなりましたね。表題作以外にも田辺さんのスタイルがぎっしりと堪能できる珠玉の素晴らしい作品でした。

2016/06/25

れみ

田辺聖子さんの短編集。表題作は映画として知っていたけど原作が田辺聖子さんのものとは初めて知った。どのお話もラストに「この後どうなったんだろう」という余韻があるところに心惹かれる。どのお話もわりとテンポ良く読めて良かった。

2015/02/22

エドワード

田辺聖子さん追悼。彼女の古典ものは結構読んだ。現代ものはあまり読んでへんかった。実は恋愛小説の草分け的な方なんや。今の人はみんな彼女の弟子のようなもんや。ねっとりとした男女の関係、時に息苦しく、時に哀しく、いとおしい。ホンマ近松の世界や。何といっても、大阪弁が美しいんや。「僕かて辛いねん」「会うたってくれへんか」「早よ来よし」「すぐ来るよって、連絡しぃや」「どないせえ、ちゅうねん」えげつない漫才言葉が世にはばかる前の、たおやかな大阪弁。子供の頃に聞いた言葉たち。「なあへ」は懐かしすぎて笑てもうたわ。

2019/07/07

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