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戦中派不戦日記 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)

戦中派不戦日記 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)

戦中派不戦日記 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)

作家
山田風太郎
出版社
KADOKAWA
発売日
2010-10-23
ISBN
9784041356586
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戦中派不戦日記 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫) / 感想・レビュー

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シュラフ

日記の書き方。自分中心に書くのか、周囲中心に書くのか、ふたつの書き方があると思う。この日記は後者である。だからこそ当時の空気というものをそのまま伝えている。無防備のままB29による空襲にさらされる日本国民。敗戦による虚脱感。そして廃墟の中からの日本の復興。日本人として知らなければならない歴史である。山田青年が考える日本の敗因は、欧米に遅れた科学と根拠のない不合理な精神。戦後、技術大国となったものの我々の精神はどうなっただろう。太平洋戦争という大惨禍を経験した日本人はこれを貴重な教訓として学ばねばならない。

2018/10/10

masabi

【概要】一医学生による昭和20年の日記。【感想】友人との語らいや試験での辛苦といった個人史だけでなく人々の思いや生活を記録していて当時の雰囲気を味わうことができる。戦況は政府発表や新聞でしか知れないが月を追うごとに生活物資が乏しくなることが何よりも物語っていた。非合理的な信念も物質豊かな今でこそ馬鹿げた代物だが当時としては精神的な支柱になっていたのだろうか。

2019/12/02

ぐうぐう

戦争を知らない世代にとって、あの戦争とは、結果と教訓という前提に立った歴史としてしか知りようがない。そしてそれは、戦争を体験した人々にとっても、当時の心境といった目に見えないものは簡単に書き換えられてしまうものなのかもしれない。そういう意味で、若き医学生であった山田風太郎の昭和二十年の日記をそのまま収録した、この『戦中派不戦日記』は、一青年の感情と思考が、矛盾すらも恐れずに内包しながら、実に赤裸々に綴られているのは貴重だ。戦局に高揚し、ときには達観しながらシニカルな表情を見せたかと思えば、(つづく)

2011/05/28

たみき

昭和20年。医大生山田さんの日々。印象的な箇所がたくさんあった。色々思うところがあり感想をまとめられず。これはずっと読み次がれるべき日記。「きっといいことあるよ」と言ってた女性、物ごいをしていた男の子、戦後手のひら返しで冷たくされた軍人さん。皆さんその後どうなったんだろうか。自分を戒めるためにも何度も読まなければならない本だと思った。読み終えた後、腹の底からグワワッと込み上げるものがあった。これは言葉で表すとどんな感情なんだろか。ボキャブラが乏しくて表現できない。

2013/11/07

ひねもすのたり

本書は山田風太郎の日記をそのまま書籍化したものです。 時代は1945年(昭和20)すべてが悉く変化した敗戦をはさむ一年間の記録です。 後に作家として名を馳せる山田風太郎ですが、当時は医学生。徴兵検査で撥ねられてしまい従軍することなく敗戦を迎えます。 そんな普通の日本人の日記には何が書かれているのか?  歴史を現代までつながる線だとするなら、この日記に書かれている個人の体験や想いは点に過ぎません。ただそれらの点が重なり合って線になっていきます。 ぜひ読み継がれて欲しい一冊です。

2014/09/09

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