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瓶詰の地獄 (角川文庫)

瓶詰の地獄 (角川文庫)

瓶詰の地獄 (角川文庫)

作家
夢野久作
出版社
KADOKAWA
発売日
2009-03-21
ISBN
9784041366141
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瓶詰の地獄 (角川文庫) / 感想・レビュー

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ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

何の前情報もなしの初夢野久作氏。衝撃、の一言。 何だろうこの禍々しさ。ざわざわぞわぞわ心が落ち着かない。世の中にはもっと残酷な話や残虐な人がいるし耳にする筈なのに。なんだか、目にしてはいけない、人の恥部のようなものを惜しげもなく眼前に晒されているような衝撃。 江戸川乱歩と本書を並行して読んでいる時は流石に心が辛くて、その後はちびちびと読んだ。でもなんだろう。食傷気味でもたれているけど、たぶんきっと少女地獄も読むだろうな。

2018/09/30

青蓮

狂気と猟奇に満ちた悪夢のような短編集。「瓶詰の地獄」「人の顔」「死後の恋」「支那米の袋」「鉄槌」「一足お先に」「冗談に殺す」7編収録。これぞ夢野久作!と言った佳作揃い。読めば胸が悪くなること請け合い(褒めてます)。白眉は矢張り表題作だろう。これを漫画化した丸尾末広さんの作品も再読したい。奇妙な味わいのある「鉄槌」や「ドグラ・マグラ」を彷彿とさせる「一足お先に」も不気味に素敵。夢野久作ワールドを大いに堪能しました。

2017/05/04

(C17H26O4)

怪談の代わりに手に取る。コワクテ背筋がゾクゾクする。夏に合う。嫌悪感を覚えるのに頁を捲る手が止まらない。狂気が美しく思えて思えて、オソロシくて堪らない。人の奥底に眠っていたものが目覚めた瞬間に立ち合ってしまった。感情と理性のベールが剥がれ、願望がすっかり剥き出しになるのをこの目で見てしまった。成し遂げたことが、まさに己れの願望であったとハタと気付いたときの顔を、狂気の笑みを直ぐ目の前に見ているようだ。その笑みが読者に問いかける。オマエも私と同じではないのか?イヒ、、、、

2020/08/14

tokko

たった十数ページ、三枚の手紙を読者に提示するだけで想像を膨らませることのできる「瓶詰の地獄」。本当のところはどうだったのか、誰にもわからない「一足お先に」。短編だけに余計に「想像させられた感(しかも大抵は嫌な想像)」が強く残った。

2011/09/18

Tsukamo

初夢野久作。七つの短編集になっており読みやすかった。エログロや犯罪小説作品が多くとても楽しめたが、オチがどうにも理解できなかった。自分の読解力の無さが恨めしい…理解できればもっと楽しめた筈なのに。一回読んだだけでは理解出ませんね。暫くしたらまた読もうかな。

2013/09/28

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