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缶ビールのロマンス (角川文庫 緑 371-33)

缶ビールのロマンス (角川文庫 緑 371-33)

缶ビールのロマンス (角川文庫 緑 371-33)

作家
片岡義男
出版社
KADOKAWA
発売日
1984-05-01
ISBN
9784041371336
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缶ビールのロマンス (角川文庫 緑 371-33) / 感想・レビュー

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ミカママ

読み友さんの「夏には片岡義男の作品が似合う」というキャッチフレーズに惹かれて。表題作、以前だったらきっと恋人に嘘をつきつつ、彼女に会うことを先延ばししている男子の気持ちがわからなかったと思う。彼女を嫌いなわけじゃない、行きがかり上そうしてしまう、んだよね。惚れたオトコはんを追い詰めてしまうことないように、心にゆとりを持って接することができればいいのにな、なんてことをつらつら思いつつ。

2020/08/20

SOHSA

《購入本》84年の作品。再読。このころから片岡義男の描く女性がますます魅力的になっていった。男に比べて、或いは男の目線から見て。登場する女性はどれもポジティブでアクティブで、かつ自分自身をしっかりと持っている魅力的な女性ばかりだ。僕たち読み手は、そんな女性たちに淡い恋心と憧れをもって、見つめ続けていた。読後の心地よさは格別だ。巻末の解説が真崎守だったのも嬉しい驚きだ。しかし、時間は本当に通り過ぎたのだと改めて実感した。

2015/06/07

ひろっぴー

高校時代、大人の恋に憧れて、どっぷり片岡義男にはまった。短編集だがどれもあらすじはほとんど無くて、公衆電話、10円玉硬貨、ビデオデッキ、いい女、僕、日焼け、バイク、酒、海、そして照明や家具、煙草の匂い、シャワーの音、、全てが心地よく頭に入ってきて余韻を残す。Mr.Childrenの「others」をCMで耳にすると片岡義男がリンクする。

2022/04/15

ねなにょ

ふと読みたくなって、本棚からテキトーに引っ張り出して読み始めたこの一冊。ハイテクに憧れていた高校、大学時代によく読んでいた片岡義男。スマホもなく、インターネットも今のように普及していなかったけれど、毎日が忙しく活気のあったあの頃が、どんどん蘇ってきた。ロマンティックには、ちょっと不便なくらいがいいのかも。

2017/12/27

新田新一

7編が収録された短篇集。片岡さんらしい感傷を抑えた透明感のある文体が良かったです。「さようならの言い方」が一番の好みでした。バイクの事故で恋人を亡くした女性。気持ちの整理をするために、彼女はある行動に出ます。無謀とも思えるやり方ですが、潔さと美しさを感じました。若くして死んでしまう男性が出てくるので、お涙頂戴の物語にすることもできます。それはしないで、突き放した書き方をするのが片岡義男の真骨頂です。

2023/12/25

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