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ラストシーン (角川文庫 緑 553-2)

ラストシーン (角川文庫 緑 553-2)

ラストシーン (角川文庫 緑 553-2)

作家
岸田今日子
出版社
KADOKAWA
発売日
1989-01-01
ISBN
9784041553022
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ラストシーン (角川文庫 緑 553-2) / 感想・レビュー

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nuit@積読消化中

女優の岸田今日子さんがこんな素晴らしい魅惑的なお話を書かれていたことに、非常に感動しております。25話の珠玉の短編集。幻想的な岸田ワールドに酔いしれる読後感。こんな短いお話なのに、筋書きが完璧に作りこまれており、1話読むごとに唸ってしまうほど。読み終えるのがもったいない本でした。今回は図書館から借りて読みましたが、絶対に再読するだろう本として、古本屋からでも手に入れねば。お勧めです。

2020/09/10

リッツ

ひきこまれてため息。魅惑的です。岸田今日子さんのお話にふれると私は遠い都会と森とを同時に連想します。

2020/08/27

skellig@topsy-turvy

波間にゆらゆら漂うような語り口に付いて行くと、残酷な男に不気味な子供、亡霊のような女に出会う。甘いケーキだと思ったら、中に入ってるのはクリームじゃなくて緩慢に死へ導く毒薬だったような気分。ブラックでシニカルで幻想的な、人間と動物それぞれの分かりあえない断絶に満ちている切ない掌編集。結婚直前の女に包帯着用を求める妖しい「繃帯」、女の愛憎が静かにうねる「白の絹糸」、思わずオチにくすりと笑ってしまう表題作など、静かながら表情豊かな人生が詰まっていた。

2013/11/06

芍薬

お伽話の様な甘さと残酷さ、不条理な結末が美しい短編集でした。左手や包帯も好きですがやっぱり『冬休みに あった人』が好きでした。

2014/12/28

砂糖

たぶん30年近く前の本だけど、時々読み返す。岸田今日子さんは女優でムーミンの声優で多彩な方だけど、小説も決して片手間ではなく、センスあるちょっとブラックな短編集です。お姉さんが詩人の岸田衿子さんだからね。

2016/09/26

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