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牛乳時代: らも咄 (角川文庫 な 25-3)

牛乳時代: らも咄 (角川文庫 な 25-3)

牛乳時代: らも咄 (角川文庫 な 25-3)

作家
中島らも
出版社
KADOKAWA
発売日
1996-05-01
ISBN
9784041863039
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牛乳時代: らも咄 (角川文庫 な 25-3) / 感想・レビュー

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katoyann

中島らもによる創作上方落語。第17話まである。自殺した引越し業者がアパートに住み着き、勝手に引っ越し作業をしてしまう話や酒癖の悪い男が他人の家にあがりこみ、赤の他人を自分の女房と間違える話など、古典落語の知識を現代風にアレンジしている。「読む落語」としてのクオリティが高い。らもさんらしいのは「噂のサイコセラピー」という咄。海外ドラマに出てくるセラピストの言いそうなセリフを茶化し、かつ妙に心理学の専門用語に詳しいあたりが落語の文脈とのミスマッチがありシュールである。実際に上方落語として採用されてるのかな。

2022/02/26

猫丸

これ、200円くらいなら買いでっせ。古典を遍く吸収したうえで肩の力を思いっきり抜いた新作落語。完成度メチャ高の17題です。なんだろうこの人、ぜんぜん無理していない空気なんだよなあ。それでいて高品質の作品を平気で出してくる。天才と言ったらそれまでなんだが。小松左京もそうだけれど、関西ってこういうミュータントみたいな存在がたまにポーンと出てくるのよね。東京モンに無い唐突感ですね。そのくせ維新の会に好き勝手やらせているのが理解不能ですな。

2022/10/27

とんかつラバー

中島らもによる落語的短編集。関西弁でテンポよくサクサク読める(夫婦喧嘩の妻の言葉がラップのようにノリがいい)電話帳で引っ越し業者を探したり、ガード下に易者がいたり、マブい音楽と言えば米米CLUB。時代を感じる。

2022/03/28

puu

中島らもの落語本。どの話もらものテイストに溢れていてよかった。高座で中島らもが話すのを聞きたかったな。この本には時代を感じさせる所もあるけど、才能は本物の人だったとおもうので新作が読めないのはやはり寂しいな。

2017/11/30

ヨー

落語の形式をとった中島らもさんの小話。読む前にうーん、現代を時代にしてどうなのかなぁ、と少し不安はあったけど、「たたみ往生」なんかは大好きな演目でした。短いから読みやすいし、言葉遊びもふんだんで短い。なかなかよかったです

2018/09/29

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