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猫楠 南方熊楠の生涯 (角川文庫)

猫楠 南方熊楠の生涯 (角川文庫)

猫楠 南方熊楠の生涯 (角川文庫)

作家
水木しげる
出版社
KADOKAWA
発売日
1996-10-22
ISBN
9784041929070
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猫楠 南方熊楠の生涯 (角川文庫) / 感想・レビュー

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てち

奇人、南方熊楠の生涯を漫画でわかりやすく解説している作品である。主に、彼の晩年期についての描写が多い。幼少期についての記述があれば尚良かったが、一通り熊楠の一生を知れたので満足である。

2021/05/01

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

私の南方熊楠熱が少し再燃して思わず再読してしまった。90年代の熊楠ブームを象徴する一冊。オススメしまくりだ。猫の猫楠を解説役に、熊楠の無数の逸話(くだらない事が多い)やその学問(下品な事が多い)が散りばめられた伝記漫画。駄目な大人(気の良い人ばかり)が沢山出て来て面白い事この上ない。唯一、長男の発狂と熊楠の涙のシーンは胸をわし掴みにされるほど切ない。南方熊楠の魅力をきちんと伝える伝記の随一である。

2013/12/27

TCD NOK

もう何と表現していいのやら。若いときはロンドンに留学し、学者相手に論争で一歩も引かず、帰国してからは粘菌の研究(学術的はともかく、これが何の役に立つか分からなかった)に没頭。家にいるときは来客時でもフリチン、いつでもどこでもゲロを吐く(ゲロにも研究対象の菌があるため、片付けさせなかった)。猫語と幽霊語を理解し、もうアッチ側の人間かと思えば、昭和天皇が地元紀伊田辺に行幸されたときは、拝謁を許され粘菌研究の成果を披露している。ほぼ同類のような水木しげる先生だからこそ、この人をここまで描ききれたと思う。

2020/07/15

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

再読。手塚治虫の漫画を読もうと思ったが、やはり水木しげるが恋しくなり本棚からこれを出す。水木しげる後期の良作である。改めて読むと、台詞回し等の独特な文体が水木しげるらしさである。思えばこの味に惹かれてファンになったのだ。忠実なる伝記ではなく、奇妙な創作部分がまた楽しい。熊楠さんとその周囲の人達が実に愉快。熊楠さんのみならず、周囲も奇人だらけ。この輪の中に入りたいと思う。どんな人間でも受け入れてくれそうな世界がここにある。すごく下世話なユートピアである。水木漫画の中でも好きなものの1つだ。またきっと読む。

2015/12/04

Vakira

♪~愛という字は真心で~ 恋という字にゃ下心~♪ これってSASの「SEA SIDE WOMAN BLUES」って曲の歌詞の一部ですが、昔から聞く言葉。この本の主人公の南方熊楠の歌が聴こえてきそう。多分実際に歌っていたと思います。またしても読メに感謝。読友さんの感想で奇妙な生物「粘菌」とイグ・ノーベル賞なるものを知り、粘菌からこの本の主人公 南方熊楠を知る。凄い魅力的な大怪人。現代にいたら即 弟子入りします。惚れちゃいました。偶然ってやっぱり存在する 水木しげるの伝記漫画に南方熊楠の伝記を発見する。

2018/10/02

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