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青の炎 (角川文庫)

青の炎 (角川文庫)

青の炎 (角川文庫)

作家
貴志祐介
角川書店装丁室
出版社
KADOKAWA
発売日
2002-10-23
ISBN
9784041979068
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一体どこで騙された⁉二度読み必至、快楽殺人鬼の軌跡を追う衝撃エログロミステリー

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 描かれるの…

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「自分が反抗期って気づいていない、反抗期の子に読んでほしい」──人気YouTuber藤原七瀬(ナナオは立派なユーチューバー)『雷轟と猫』インタビュー

 2022年3月時点でチャンネル登録者数24万人を超える人気YouTuber「ナナオは立派なユーチューバー」こと、ナナオさんが、藤原七瀬名義で小説『雷轟と猫』(KADOKAWA)を上梓。

 ある男子高生の歪んだ日常を描いた本書について、ご自身の家族について、影響を与えた小説について、たっぷりとお話を聞いてきました。

(取材・文=編集者F 写真=奥西淳二)

『雷轟と猫』(藤原七瀬/KADOKAWA)

  小説のほうが伝えたいことが伝わる気がする

青空の下、KADOKAWA本社にて

――近年、YouTuberのエッセイ本は数多く出版されていますが、ご自身の初著書を、エッセイではなく、あえて小説にされたのには何か理由があったのでしょうか?

藤原七瀬/ナナオは立派なユーチューバーさん(以下、ナナオ) 元々YouTubeを始める前から、いつか本を出してみたいというのがあったんです。高校3年生から大学1年生にかけて、『雷轟と猫』の元になった小説を書き上げていたので、今回出版のお話をいただいたときに、新しく書くのが手間というのはなんですけど(笑)、すでに書きあがっているも…

2022/4/2

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青の炎 (角川文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

サム・ミイラ

読み終えた後様々な思いが溢れ、また最後の文章が映像のように頭から離れなくなり眠れなくなってしまった。大義があってもそれが殺人ともなれば、成功しても失敗しても罪の重さに一生涯苦しみ続ける。普通の生活には戻れなくなる。期せずして秀一もそれを味わう。まさかこんなはずではなかった。計画を練る高揚感、追い詰められる息苦しさ。読者も秀一と同じ苦しみを味わう事になる。それはとても怖い体験。少なくともこれを読んだ者は犯罪を犯す気にはなれなくなるだろう。それほどまで現実的で重く悲しく胸を締め付ける作品。紛れなき傑作。

2014/08/02

takaC

正に青い。

2004/10/25

yoshida

結末が予想できて、とても哀しく切なかった。高校生の櫛森秀一は母と妹の三人で暮らしていた。櫛森家に母と離婚したかつての義父・曾根が入り込み居座る。粗暴な曾根から、母と妹を守るため秀一は警察や弁護士に相談するも埒があかない。懊悩の末、秀一は自分が手を下すことを決意する。秀一の計画は綻びがあり、脅しや追及、そして良心の呵責に苦しむ。秀一が家族ともう少し話しが出来ていれば、このような手段を選ぶことはなかったと思う。秀一が家族を守るという気持ちが強かったからこそ起こってしまったのだろう。越えては行けない一線がある。

2018/02/03

sk4

完全犯罪を目論み実行する高校二年生の、怒りと葛藤と恐れを事細かく描いている。 誰にも言えない孤独と戦い続けていよいよ追い込まれた時に、見えてなかった部分で助けてくれていた友と恋人、そして助ける決心を告げてくれた妹に気付かされて、ついには兜を脱ぐ。 万能感に踊らされて大人のフリして、最後は罪を償った後の自分の人生の絶望感に納得して一人で消える青い炎。幼い炎。 もっと視野が広かったら、もっと運が良かったら、もっと鈍感だったら、こんなに悲しい結末ではなかったはず。 胸が潰れそうでした。

2012/09/10

つるちゃん0719

貴志さん初読ですが、倒叙ミステリーの名作、間違いなく傑作。昼は部活や恋愛とごく普通の青春を送りながら、夜は家族を守るため孤独な殺人計画を進める主人公。捜査の目を避けて完全犯罪を実行していく緊迫感に心臓がバクバク。後半は畳みかけるような残酷な展開が本当に切なかった。永遠の秘密を抱え、湘南の景色の中をロードレーサーで駆けて行く秀一。最後のイメージが脳裏から離れない作品でした。

2017/10/14

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