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マリー・アントワネット 下 (角川文庫)

マリー・アントワネット 下 (角川文庫)

マリー・アントワネット 下 (角川文庫)

作家
シュテファン・ツヴァイク
Stefan Zweig
中野京子
出版社
角川書店
発売日
2007-01-17
ISBN
9784042082088
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マリー・アントワネット 下 (角川文庫) / 感想・レビュー

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かのこ

読友さんにおすすめしてもらった作品。なんとなんとトワネットちゃん日記の参考文献だった! 大好き中野京子さんが訳をしているのもあり、翻訳小説はものによっては少し苦手だけど、スラスラ楽しく読めた。 第三者の(しかも今の時代よりアントワネットに近しい時代の人が書いている)視点からトワネットちゃんを見つめるのも興味深い。 王の愛妾とバトったり、カジノにどハマりしていた何もできない、しようとしない子供が最後に放った歴史に残る輝き…、正統派歴史小説で読んでもぶるぶるする。まだまだアントワネットブーム続きそう!

2019/10/19

S

上巻にも増して著者の筆が饒舌になり、文章表現は傍若無人になった印象。フェルゼンとマリー・アントワネットの関係に始まり、書かずにはいられないという前のめりな姿勢が感じられる。その分冗長な部分も感じないでもなかったが、革命により生命を翻弄されていく王妃の様子が生々しく、自分もギロチン台へと送られていくような心地だった。「不幸によって自分自身を知る」というのは実に残酷なことだ。最後の時になってようやく発露する気高さ。だからこそ彼女は悲劇の王妃であり、人はさまざまなフィルターを彼女にかけたくなるのかもしれない。

2017/11/24

ぐうぐう

『ベルサイユのばら』が、いかに生まれたのか。ツヴァイク『マリー・アントワネット』下巻を読むと、その動機が鮮明に理解できる。革命の最中、最愛の相手を知るマリー・アントワネットとフェルゼン、二人の激しくも揺らぎない信頼関係が、ツヴァイクの流麗な描写で語られていく。それは、どんな恋愛小説にも負けない、歴史を味方にした、圧倒的な力強さと魅惑のドラマだ。「死の激情、『もはや終わりである』という灼熱の炎が、死を待つ女性のこの無言の挨拶から吹き上げ、生きた肉体が灰になる前に今一度激しく燃えたち、(つづく)

2019/12/24

紅香

1793年10月16日 王妃、処刑。。歴史上の一行はいつも淡々と。でも本当はこんなにも残酷で重い時間と血が脈々と流れている。知れば知るほど世界は複雑で感情が縺れ、今でも続く、その因縁。無知過ぎて恥ずかしい。もう以前のようにフランスやヴェルサイユ宮殿を夢見る目だけで見ることはできない。大好きな絵画も。。華やかさの裏に意思や意図が影のように存在してることを忘れてはいけない。眩しい色に悲哀の色、自分の色が何重も。その塗り込められた歴史の色の厚みに敬意を払う。『もう私を痛い目にあわせるものなど、何もありません』

2015/08/02

assam2005

後半は一挙に革命の渦の中へ。最後までアントワネットを見捨てなかったフェルゼン。死ぬ直前まで、触れることすら出来ない愛しい人を思い続けるその人生は、良かったのか、悪かったのか。この本も「ベルばら」も、この生き様を描きたかったのではないかとすら思えます。そして、「ベルばら」のジャルジェ将軍とロザリーが多少脚色があるとはいえ、実在することを初めて知りました。そして、不可能かと思われた亡命も、この本で可能ではあったとわかりました。もはや自業自得としか思えません。そりゃフェルゼン、悔やんでも悔やみきれないわぁ。

2017/12/02

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