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ある流刑地の話 (角川文庫)

ある流刑地の話 (角川文庫)

ある流刑地の話 (角川文庫)

作家
フランツ・カフカ
出版社
KADOKAWA
発売日
2000-04-06
ISBN
9784042083030
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ある流刑地の話 (角川文庫) / 感想・レビュー

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拓也 ◆mOrYeBoQbw

幻想短篇集。角川のカフカ短篇集は表題作『ある流刑地の話』などと共に短篇集『観察』『村の医者』『断食乞食』『二つの対話』、短篇『判決』など生前出版&活字化された作品中心で、『ある犬の研究』のみ草稿から取り上げられてます。やはりカフカ、読み直す度に(自分を含めた)あらゆる幻想創作家というものは、何かしらカフカからの影響、あるいは共通点があるものと感心させられます。『流刑地』は紛れもない傑作ですが、それ以外でもカフカ短編ならではの深淵、奥深さは感じられると思いますね(・ω・)ノシ

2018/11/30

東京湾

「君はなぜ、血をつめこんだただの袋ではないのか、それなら僕は君のうえにどかっと腰をおろし、君は影も形もなくなってしまうのだ」この短篇集ではカフカの作家としての鋭い観察眼に迫ることができる。一読しただけでは何を語ろうとしているのか理解できずとも、奇しい不安の渦巻く文中に突き立つ一節が、不意に胸の内に鈍く響くのだ。表題作ほか収録された小説作品には、いずれも尊厳を失った、或いは奪われた人間の悲哀が描かれているように思う。または初めからそれを持たない者の乾燥した絶望だ。そして何故か形容し難い共鳴を覚えてしまった。

2019/09/02

メルキド出版

「ある犬の探究」カフカの遺稿。キツかった。でも社会から孤立して研究と生活をしている人たちにはぜひ読んでほしい怪作。

2022/04/16

ハチアカデミー

A 生前刊行された短編集に、遺稿である「ある犬の探求」を加えた一冊。表題作をはじめ、未読作が思った以上にあった。「掟」「ある学士院への報告」「断食芸人」といった名作はもちろんだが、緊張感がある不気味な「ある流刑地の話」、「審判」の最後の場面に繋がりそうな「ある犬の探求」が読みどころ。数年ぶりのカフカを満喫できた。それにしてもカフカの後には無数のカフカが存在するが、カフカの前のカフカが思い浮かばない。文学史の断絶であり、起点ともいえるこの作家の文学的背景が知りたくなった。

2011/12/27

『壊す人』

意味の分からない作品もたくさんあったけどそれでもやっぱり面白いと思った。未読のものにこれからどんどん挑戦したい。

2015/04/08

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