小公女 (角川文庫 赤 144-2)
小公女 (角川文庫 赤 144-2) / 感想・レビュー
ユカ
万城目学さんのエッセイで、川端康成翻訳版の『小公女』があると知り、興味がわいたので図書館で借りました。新刊はもう出ていないようです。借りた本も昭和55年の第11刷。幼稚園くらいのときにアニメで小公女セーラを見ただけで、ストーリーはあまり覚えていなかったので新鮮でした。万城目さんがおっしゃるように、アニメと原作はラストが少し違うようです。一文無しになって女中扱いをされても高貴な気持ちを失わずにいたセーラが、たった一度だけ親友の前で泣き出すシーンが印象的でした。
2014/05/03
ち〜
夏休みらしい一冊をと本棚から引っ張り出して来ました。表紙を見て川端康成先生の訳と知りびっくり。こんなお仕事もされていたのね。古い本なので、字も細かくて読みづらいですが、お話自体は良く知っている物なので、楽しく読めました。アニメが見たくなりました。昔大好きだった名作劇場、あんな風に読書の世界に入るきっかけを作ってくれる番組が、復活してくれないかと思います。
2015/08/24
みけ子
舞台は19世紀のロンドンなのに唐突に「肉まんじゅう」という単語が出てきたり、アーメンガードが何故か男口調で話す場面があったり、たまに謎。 内緒のお茶会が台無しになってしまった後、眠りついてふと目を覚ますと、みすぼらしい屋根裏部屋が様変わりしてきる場面は何度読んでも楽しい。
2018/09/24
チクタク
川端訳。エミリーを床に叩きつけたり、最後にミンチン先生にしてやったりと、結構な性格のセーラーが素敵すぎ。
晴
好きな本を貸し合うという名目で知人が貸してくれたこちらの一冊。川端康成訳が何よりもいいということ。夏の課題図書として読んでいたけど驚くほど読みやすくて楽しめた。セーラを眺めながら一緒に嬉しくなったり悲しくなったりとても密度の濃い一冊だった。こんな立派な子いるのか!?なんて捻くれ者の僕は思ってしまうけどそれでも応援したくなる引き寄せられる魅力があるんだな。やっぱり康成はすごいな。
2021/09/10
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