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犬の力 上 (角川文庫)

犬の力 上 (角川文庫)

犬の力 上 (角川文庫)

作家
ドン・ウィンズロウ
東江一紀
出版社
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日
2009-08-25
ISBN
9784042823049
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犬の力 上 (角川文庫) / 感想・レビュー

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W-G

『ダ・フォース』も相当面白かったのに、軽々と越えてくる勢い。数行ごとに視点人物が切り替わり、ひたすら事実のみを記すような文体は、決して教科書に載るようなものではないのに、途方もない熱量で巻き込んでくる。上巻ではまだまだ各人物の紹介を兼ねているが、それでもじゅうぶんに錯綜して、あっという間に善悪/敵味方が裏返る。特にカランの存在が後々鍵になってきそうで気になる。かなり緻密に陰謀が絡み合っており、尻切れトンボだとガッカリだけれども、これだけ話題になっている作品であれば心配はなさそうで、安心して下巻に行ける。

2018/04/23

ヴェネツィア

ドン・ウィンズロウは初読。凄まじい世界だ。おそらく、これは麻薬カルテルやマフィアのリアルな姿を伝えているのだろう。しいて言えば、DEA捜査官のアート・ケラーが主人公ということになるのだろうが、イタリア系、アイルランド系の悪漢たちが何人も登場し、群像劇の感をも呈している。さらにはそこに警察をはじめとした捜査当局、軍隊、政治家の思惑が絡み、一層複雑で混沌とした世界をそこに醸成してゆく。また作家は、ノーラをはじめとした美女を配することも忘れない。その一方で司教(後に枢機卿)のファン・パラーダをマフィアをも⇒

2019/07/14

徒花

メキシコを舞台に、麻薬カルテルやイタリア系マフィア、執念に憑りつかれたアメリカの麻薬捜査官、コールガールなど、それぞれの人物がいろいろな思惑や欲望を持って動き回るハードボイルド群像劇。かなりのボリュームで登場人物がやたら多いが、「比較的」読みやすい。ただ、知り合いからおすすめされて読んだのだが、帯文に「このミス大賞」と書いてあったのに、どこからミステリーになるのかというのが気になった部分ではある。結論的に言うと、本作は別にミステリーではない。

2017/07/29

おしゃべりメガネ

2010年度『このミス』海外編の第一位作品です。この年は大本命『ミレニアム』3部作があったのにもかかわらず、蹴落として?受賞しただけのことはあり、とにかく作品の持つ雰囲気がハンパないです。マフィア家族のクロニクルですが、映画『ゴッドファーザー』とはまた違い、とにかく南米の血なまぐさい抗争を、これでもかこれでもかという感じでたたみかけてきます。ハードボイルドやバイオレンスといった表現が、この作品にはあまりにも陳腐すぎて似つかわしくないくらい別次元の作品です。海外モノがお好きな方は躊躇することなく是非どうぞ!

2009/12/20

utinopoti27

本作は、70年代半ばからおよそ30年間にわたる、メキシコを舞台にした麻薬戦争の実態を描いたストーリー。利権が莫大なだけに、メキシコ政財界や司法当局にまで根を張る麻薬ビジネスの闇は深い。暴力・金・セックスと、あらゆる非合法な手段を駆使して裏社会に君臨するバレーラ一族と、米国麻薬取締特別捜査官アート・ケラーの闘いを主軸に、様々な人間関係が複雑に入り乱れる一大叙事詩が展開します。圧倒的構成力が織りなす厚みのある世界観、酸鼻を極める残虐シーン、悪しきパワー「犬の力」はどこへ向かうのか、期待感高まる下巻へ。

2018/09/24

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