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犬の力 下 (角川文庫)

犬の力 下 (角川文庫)

犬の力 下 (角川文庫)

作家
ドン・ウィンズロウ
東江一紀
出版社
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日
2009-08-25
ISBN
9784042823056
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犬の力 下 (角川文庫) / 感想・レビュー

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W-G

大満足。ラストに向かって二転三転、登場人物の関係性もコロコロと入れ替わり加速度を増していく。アダンが頭角を現してからの展開は本当にページをめくる手が止まらなくなってしまう。特にノーラとカランの繋げ方が非常に上手く、要所要所でその二人視点の章になるので、読むのを止められなくなる。二人のその先を明かさないのもニクイ演出。それまでの流れからいえば、明るいだけの未来なはずがないのに、どこか救いを感じる不思議な余韻。もうこの時点で『ザ・カルテル』が面白くないはずがない。

2018/04/25

ヴェネツィア

上巻はマチスモの横溢する、暴力と殺戮に満ち満ちたシーンの連続だったが、下巻ではそれが沈静化し、いたって政治的な次元で語られることになる。もっとも、読者である我々が惨殺に慣れただけかも知れないし、あるいは目前の小集団での戦闘が、より巨大な国家的規模の掃討に眼を覆われてしまったせいで鈍麻してしまったようにも思われる。ウィンズロウの大風呂敷はFARC(コロンビア革命軍)から、果ては中国人民解放軍へと、留まることがない。あるいは、それこそが真実であるのかも知れなのだが。終幕ではアートの寂寥感と虚脱感を追体験⇒

2019/07/15

徒花

上巻はちょっといろいろな立場の人間がゴチャゴチャやっていていまいちのめり込めなかったが、キャラクターが整理されてくると(つまり死んでいくと)、筋道が比較的スッキリすると共にある程度キャラクターに愛着がもてたり、物語の行き着く先がおぼろげながら見えてくるので、楽しんで読み終えることができた。個人的には“大桃”のコメディリリーフ的な立ち位置が好きだった。あと、なんだかんだでそこはかとないハッピーエンド感のある一陣のさわやかさも嫌いじゃない。読むのはたいへんだが、読む価値はある。

2017/08/02

utinopoti27

バレーラ一族VSメンデスの組織間抗争は熾烈を極め、一方では部下を惨殺されたケラー捜査官の怒りの追撃が始まっていた。荒れ狂う嵐の前では、人の命など蝋燭の灯に等しく、そこには表も裏も、法も裁きも存在しない。誰がより高く自らの魂を悪魔に売りつけられるのか、これはそういう闘いだ。圧倒的構成力、ひりつく疾走感、さらには幾重にも絡み合う愛と憎しみの人間模様。ゼロ年代以降、全米ミステリ界にその名を深く刻み続ける本作の実力を、如何なく見せつけられました。余談ながら、これじゃあメキシコとの国境に壁を巡らせたくもなるよね~

2018/09/26

猿吉君

暴力と拷問と殺戮、上巻で挫折しかかり後半は一気読み、噂通りの凄まじい物語でした!①悪い人の中にもいい部分が、良い人の中にも悪い部分があるという人間の性をこれでもかと出してきます。②狂言回しになっている主人公アート・ケラーが一番振り切れちゃっているような。③肝の座った女は怖い、とにかく怖い(爆)④結末はあれ?生き残るんだ、とちょっと意外でした。⑤逮捕じゃなくて撃っておけばこんなややこしい事には(爆)点数:80/100→ハードでお腹いっぱいなのにこれ3部作なんですよね、しばらくしたら読んじゃうと思います。

2020/10/19

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