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人悲します恋をして (角川文庫クラシックス ん 2-1)

人悲します恋をして (角川文庫クラシックス ん 2-1)

人悲します恋をして (角川文庫クラシックス ん 2-1)

作家
鈴木真砂女
出版社
KADOKAWA
発売日
1998-04-01
ISBN
9784043440016
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ジャンル

人悲します恋をして (角川文庫クラシックス ん 2-1) / 感想・レビュー

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mm

恋多き女。戦前に不倫なんてしたら、後ろ指指されまくりというか、昼間は外を歩けんくらいだったろうに。。なんと言われようと、顔を上げて受け止める。そして銀座に小料理屋を出して、いつも帯をきっとしめて、立働く。そして今が一番幸せと言い切る90歳。彼女が人生の傍で、自分を励ますが如く、叱るが如く、愛おしむが如く、寄り添うが如く、時に突き放すが如く詠んだ俳句のドラマ性。解説は、後を追っているみたいな感じの瀬戸内寂聴さんでした。今年鈴木さんの没年に追いついたよ。

2018/05/30

スイ

白桃に人刺すごとく刃を入れて 壮絶。 生々しい恋愛を描いたものでも、何気ない日常を題材にしたものでも、「生」の存在感に圧倒された。 他の句集も読みたい。 (ただ、句のすぐ隣に詠んだ背景などを記すのは、この句集に限らずそういう習わしなのだろうけど、個人的にはもう少し余韻が欲しいな…。どういう思いで詠んだかを知ることができるのはいいのだけど)

2020/06/21

花々

短歌を嗜む友人が、昔どハマりしたらしく花々(私)も絶対この世界は好みだと思うと薦められたので読んでみた。が、一歩足を踏み入れると、重く苦しい胸の内がストレートに伝わる俳句に、押しつぶされそうでした。彼女は、最初の夫は失踪、二人目は急死した姉の元夫と好きでもないのに再婚させられ、その頃に年下の海軍兵と不倫の道へ、ということで、あまり印象が良くなかったのですが、その後その彼が亡くなるまで40年の間、仲が続いたということは、本当に好きな人と結婚していれば不倫などする人ではなかったのではとも思えました。

2017/05/06

Mimi Ichinohe

鈴木真砂女さんの歌集です。歴史ある千葉の鴨川の旅館のお嬢様が思いに合わない結婚をしたのち、恋をして出奔、銀座で小料理屋の女将になる、という人生の俳句です。銀座にお店を出した貧しい時の「チューリップさして間借りや三が日」「朝顔は実に幸せは小さきに足る」「夏帯や運切りひらき切りひらき」が好きです。潔くてちょっと泥っぽいという両面を持つから魅力的なんだなと感じました。

2021/09/24

双海(ふたみ)

「己れよりさびしきものに秋の草」

2013/09/03

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