読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ

落下する夕方 (角川文庫)

落下する夕方 (角川文庫)

落下する夕方 (角川文庫)

作家
江國香織
出版社
角川書店
発売日
1999-07-05
ISBN
9784043480012
amazonで購入する

落下する夕方 (角川文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ちなぽむ

8年間同棲した男が「他に好きな人ができた」とマンションを出ていく。それだけで腹立たしいのに、その好きな女華子が押しかけて始まる不健全な同居。こんな不穏な話をこんなに冷静に、いつか失う夕暮れの切なさのように描けるなんて。 夕方のシーンなんて出てこないけど、この話のタイトルは間違いなく「落下する夕方」。「一人の男と人生を共有しているときの、ありふれた日常の信じられないような幸福」を失った耐えがたい喪失を、新しいぬくもりで埋めずに進む「冷静で、明晰で、しずかで、あかるくて、絶望している」物語。江國さん好きです。

2018/10/08

🅼🆈½ ユニス™

展開が速いわけでもなく、大きなハプニングがある訳でもない。が、意外と次の展開気になって仕方がない魅力的な一冊だった。さざなみのような日本映画のような感じ? 物語の主人公である3人、梨果、健吾、そして、華子を中心に長かった愛と急に訪れる別れ、元カレが人を愛してしまう心理など、世間に無心な人を描く話。落下する夕方と言うタイトルがとても似合う穏やかでどこか容赦なく抑えつける感じの小説で私にはとても面白かった。

2019/01/31

優希

ゆっくりとした失恋小説でした。長年付き合ってきた恋人が破局し、彼の新しい恋人と同居するというストーリーに驚きました。でも案外すぐその状況に慣れてしまうのが女子同士が一緒に住むということなのかなと思います。強烈な印象を持つ華子と暮らすようになり、梨果が彼女の魅力に惹かれていたからこそ、最後の展開に現実の女性になろうとしたのでしょう。梨果、健吾、華子の微妙だけれど穏やかな三角関係は愛しきることも憎みきることもできず、永遠に続くものだと信じたかったです。だから帰れない関係になったとき、静かに痛みが広がりました。

2016/05/08

優希

再読です。8年間一緒だった恋人との別れ、彼の新しい恋人との共同生活と、かなり衝撃的な印象がありました。とはいえ、時と共に関係が不思議な方向へ向かう痛みがありますね。奇妙な三角関係が刺さります。愛しきること、憎みきること、どちらもできない複雑な思いが交錯しているのですね。静かに失恋と日常を描いた作品だと思います。

2018/06/15

♡手乗りタイガー♡

「おかえり。」よかった!好き!読み終わってからあたしの気分も落下した!別にバッドエンドではなかったんやけど、いい意味ですごいダラダラして中心のない流れやって、終わった時も「あ?ここで終わりなんや」って思ったらちょっと寂しくなった。華子が出て行ったときの気持ちってこうゆうのなんやってわかった!これは無理や!すげえ!てかよ、梨果よ、狂ってますな!どんなことがおこっても、何も変わらんと思う、あの人。でもあの華子が帰ってくるよーな場所を作っておけるひとやし、落ち着いた空気を作れるひとなんやね↓

2014/02/01

感想・レビューをもっと見る