読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

ハルビン・カフェ (角川文庫)

ハルビン・カフェ (角川文庫)

ハルビン・カフェ (角川文庫)

作家
打海文三
出版社
角川書店
発売日
2005-07-23
ISBN
9784043615025
amazonで購入する Kindle版を購入する

ハルビン・カフェ (角川文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

みやこ

めまぐるしく移り変わる視点。時代。人間模様。全体像の見えないパズルのピースを必死でかき集め、つないでいくような感覚は圧巻。バラバラだったピースが組み合わされていくにつれ、物語に深くのめりこんでいく。だが、懸命に組み立てていくパズルの全体像はどこまでも曖昧なままで、それ故に頁を捲る手が止まらない。自分が息を詰めて物語の世界に浸っていることに気づくのは、読了後に吐き出した吐息の重さで、だ。海市という架空の都市を主軸に、さまざまな思いを巡らせながら生きる人々の物語は、夜を徹して読むにふさわしい、濃密な物語だ。

2013/10/05

UK

ハードボイルド調の警察モノというか、近未来SFというか。いずれも暗いものを背負った人間たちの陰影に満ちた濃密なドラマ。独特の乾いた文体と語り口は好き好きは分かれそう。人物描写も外側から行うし、まとまった時間をとって一気に読まないと、弾かれて振り落とされるかもしれない。スケールの大きな大作だが、いかにもハードボイルドな登場人物たちにちょっと疲れて読了。

2015/03/03

ken_sakura

とても面白かった♪( ´▽`)映画「ユージュアル・サスペクツ」を思い出した。登場人物が虫けらのように死んでいくハードボイルド。周辺の登場人物に視点を置く間接描写、沢山の登場人物、約20年の時間軸、架空設定の日本と、著者の気合いが入り過ぎて複雑になってしまった感じの物語(^◇^;)物語の口火を切る石川ルカの問い、「洪孝賢とは何者なのか?」、早い段階で複雑さを感じて、論点をこれ一点に絞って読んだ。結果、上手に楽しめたと思う(^-^)/初めて著者の本を読んだ。薦めてくれたおもしろ本棚の先輩に感謝。

2015/12/05

じゅむろりん

福井県西端の架空の「海市」で警察官僚・下級警官・マフィア・警視庁捜査員らがホテル「ハルビン・カフェ」でお互いの欲望と宿命をぶつけあい交錯するハードボイルドもの。話は現在と過去が入り乱れ、多くの人物が絡み合い動じ進行していくので、半分ほど読んだところで、ルーズリーフに事件と人物相関図をまとめ直し、整理しながら後半へ…。「応化クロニクル」の世界観をそのままにスリリングに展開するクライマックスは一気読み。独特の文体と悲哀を含んだキャラクターの作り込みのうまさに脱帽!やっぱ打海氏すげ~。

2015/08/12

shohji

北陸の小都市が舞台。Pという警察官の地下組織に監察官が闘いを挑む。Pは伝説を作り上げ正義感の強い警官を巻き込んでいくがその熱気は些細なことで破壊衝動と報復テロへ変わっていった。難民流入による治安の悪化、経済の疲弊、国家とマフィアとの二重権力、キャリアと下級警官に分断された警察組織内の権力闘争。シリアや欧米で起きていることを考えるとタイムリーな作品を読んだという感じがするがこれは15年前の小説である。警察官が日々直面する恐怖や組織の重圧などを丁寧に書くことで何故報復の連鎖に繋がっていったのかを解明していく⇒

2017/02/21

感想・レビューをもっと見る