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吉原花魁 (角川文庫)

吉原花魁 (角川文庫)

吉原花魁 (角川文庫)

作家
隆慶一郎
平岩弓枝
宇江佐真理
杉本 章子
南原 幹雄
山田風太郎
藤沢周平
松井今朝子
縄田一男
出版社
KADOKAWA
発売日
2009-12-25
ISBN
9784043671069
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吉原花魁 (角川文庫) / 感想・レビュー

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ミカママ

【遊郭コミュ・課題】ミステリー仕立ての作品もある中で、あえて悲恋モノにフォーカスすると...。この時代の想い人との連絡はどうやってたんでしょう。LINEはもとより、携帯すらないんですよ?想い人に操を立てるために生爪?!あぃたたたた。吉原と言えば、究極は心中。心中ひとつとっても、さまざま困難があったんですね。廓のしきたり、遊女の格、など学ぶこと数々。初読み作家さんも多く、アンソロジーの醍醐味を味わいました。

2016/09/05

いつでも母さん

吉原に花魁ときたら道中と心中を連想してしまう。豪華時代小説家たちのそれぞれの花魁。出だしから良い!『張りの吉原』再読だったが意地と張り・・そんな女は哀しくも大好きだ。平岩弓枝と宇江佐真理のも再読にもかかわらず哀しと女の持つ本音が巧い!そしての山田風太郎の『剣鬼と遊女』にぞくぞくした。嗚呼、男と女・・お金で繋がっているはずなのに、お金だけじゃ無い。こんな形の『愛』もあるんだ!だからいろんな作家が書かずにはいられないんだろうなぁ。花魁には花がある。泥の中にも花は咲く。私はどんな花を咲かせただろう・・

2016/09/19

じいじ

 廓を舞台に描いた小説で、最近作では宮木あや子『花宵道中』が印象に残る。廓もの小説が面白いのは、隔離された未知の世界の宿命を背負った女たちへの好奇心と、そこへ遊びに訪れる男たち―粋な通人、あぶらぎった好色爺、等々―の人間模様が面白いからだ。本作は、時代小説の名手8人の〈花魁・遊女〉作品を収載した贅沢な一冊。私的には、宇江佐真理の【紫陽花】が好きだ。妻に先立たれ傷心した大店の主が、初めて連れていかれた吉原で恋に落ちる。幸せをつかんだ女、不幸な道をたどった女の明暗が切なくて愛おしい。濡れ場の描写が何ともいい。

2016/09/04

ぶんこ

宇江佐真理さん目当てだっただけに最も好みでした。 一番スッキリしていたというか、宇江佐真理さんらしい優しさが感じられて安心して読んでいられました。 お直さんが半兵衛さんという素晴らしい伴侶と巡り会えたのも、お直さんの人徳なのでしょう。 片意地を張って生きた梅ケ枝さんと比べてしまうと色々と考えさせられました。 他の作家さんの作品には苦手なのもあったり、歌舞伎演目でお馴染みの三千歳、直次郎の物語が2編もありました。

2015/12/23

はつばあば

アンソロジーと云うものは中々読みにくい。作者さんにどっぷり浸かろうにも短編だし、次のページはまた別の作者さん。廓・花魁ものは女性にとって人生の縮図。昔の花魁が、昔の女郎が、男を見せつけて、「こんな男には気をつけるんだよ」と散々教えてくれているのに、バカだねぇ惚れなきゃいいのに、同じ轍を踏む。今の人はどうだか知らないが、「一度でも手を挙げた男、一度でもお金を貸してといった男、口上手くホテルに誘う男には寄り付くな」と祖父の遺言(笑)

2016/09/10

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