海賊モア船長の憂鬱 上 (角川文庫 た 45-4)
海賊モア船長の憂鬱 上 (角川文庫 た 45-4) / 感想・レビュー
スナイデル
3
2020/08/12
鐵太郎
「海賊モア船長の遍歴」の続刊です。1703年7月7日、と言いますから前回のお話の始めから6年後のインド洋。主人公は、マイケル・クレイという東インド会社の職員。31歳。インド駐在員ではなく、ロンドン本社勤務で、特殊な事件のために派遣された人。彼がモア船長という不思議な人物に招待という名で拉致されて見たものは。
2009/10/25
skellig@topsy-turvy
昨夜眠る前に少し…と思って手を伸ばしたら完全に呑まれた。海洋冒険小説ムードだったんだろうか、自分。東インド会社の時代、イギリス、オランダ、フランスの覇権争いに風変りな海賊に怪しい提督、そして失踪した商務館員とダイヤ。ダイヤと商務館員の失踪というミステリーが主軸なんだろうけど、様々な要素が絡んでページめくる手が中々止まらない。
2012/10/07
Ryoji
著:多島斗志之。『~遍歴』の続編、その上巻。イギリス東インド会社の秘書課員であるクレイが、〈マドラスの星〉と称されるダイヤモンドの行方を追う物語。ピット長官とモアの癒着、イギリスとオランダの外交情勢、〈マドラスの星〉と共に失踪した上席商務員の経緯の謎など、下巻へと続く下地を披露した内容。前作に登場したキャラクターへの愛着も含め、その後の展開がおおいに気になる出来映え。独特な改行も健在です。下巻に期待。
2012/03/19
四葉
モア船長の憂鬱というよりも上巻はクレイさんの憂鬱。意味深な言葉も遍歴から読んでいると何を信じてもいいのかの選別が楽になりまた乙な感じです。海賊島でのモア船長流解決法から暮らしを古代ギリシャ風に例えた話何れもユニークで面白い、クレイさんの中立的、本国を心の何処かで疑いつつも信じてる考え方とモア船長の考え方のズレは現地を見て知って体験してるかでしょうね。本当に難しいです。後半ページを捲る速さが目に見えて上がったのはモア海賊団の魅力でしょうか川*'-')フフ
2011/10/02
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