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ためらいの倫理学 戦争・性・物語 (角川文庫)

ためらいの倫理学 戦争・性・物語 (角川文庫)

ためらいの倫理学 戦争・性・物語 (角川文庫)

作家
内田樹
角川書店装丁室
出版社
KADOKAWA
発売日
2003-08-22
ISBN
9784043707010
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ためらいの倫理学 戦争・性・物語 (角川文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

内田樹氏のデビュー作。単行本での出版は2001年。氏がここで取り上げている諸問題は、問題それ自体は何ら特異なものではない。物事の捉え方、解析の仕方に氏の固有性が発揮される。例えば、「自虐史観」と「戦後責任」を論じるにあたって、氏はフロイトを引き合いに出し、「事実」そのものではなくても、「事実として生きられたこと」に着眼するのである。たしかに事実そのものの究明は必要だが、それと同時に(たとえ幻想であろうとも)生きられた過去が存在する、そうした見方は私には頗る新鮮であった。「有事」についてもまたしかり。

2018/09/24

マエダ

最大の敵であるからではなく、一番近しい隣人という考えで本書では、フェミニストとポストモダニストを批判の標的にしている。著者本人も言うように「専門家」と「素人」の中間の文章が人気の理由であり面白い。

2018/12/24

万葉語り

中々過激で面白かった。あとがきを見たら内田さんは非「極端」のひとで他の一般的な評論家の方が極端なんだと、高橋源一郎が書いていた。目からうろこが落ちるとはこのことだと思った。ジェンダーのところが特に面白かった。分かりにくい文章についての考察も「なるほど」と思った。バカなのは私ではなく・・・と希望を持って、結構笑えた。お薦めです。

2014/10/25

Tui

読書の傾向と思考の流れがこんがらがってきたなと感じた時、それをリセットさせる効力を持つ著者のひとり、内田樹。この本は、内田樹の名で出された初めての本、言うなれば初期作品集です。戦争、性、倫理、現代思想など大きなトピックそれぞれに、読みやすい寄稿文からハードな論文まで多彩なスタイルを楽しめます。この文章がのちにあの本を世に出すことにつながってるのか、とルーツを知ることもできる。そんな彼の思想は当初から一貫している。徹底した自己懐疑と、それに基づく知的探究心。加えてその二つに乏しく声のみ大きい者への冷徹さだ。

2016/02/06

おおにし

「ペスト」を読んでカミュを知り、内田先生のカミュ論があるということで本書を読んでみた。「ためらいの倫理学」はカミュ研究会雑誌に掲載の論文であり、いつもの内田節よりかなり難解であったが、「ためらい」という言葉の持つ意味や重要性については何とか理解できたと思う。

2020/04/11

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