不自由な心 (角川文庫)
不自由な心 (角川文庫) / 感想・レビュー
遥かなる想い
主人公は三十代から四十代の大手企業の社員達だが、 白石一文のこの本は男性視点すぎて 女性からは 反感を買いそうな短編集になっている。ある意味 ほろにがく現代を描いているのかもしれないが、『一瞬の光』のような切なさはない。
ワニニ
【再読】男の人は、ロマンチストなんだろうなと、改めて。普段、表面的に見たらわからない、その男の心の奥底を、理想を、素直に著した小説だと思う。女、特に妻目線で見ると、怒鳴りたいほどだけれど、愛人目線で見たい私は、出てくる男たちが愛おしい。心はかくも不自由なものか。否、心は自由だから、苦悩する。でも、それが人生か。
2014/10/12
ミカママ
久しぶり、そしてデビュー作に続き2冊目の作家さん。直木賞も取ったのね。いやー切なかったです。カテゴリー的には恋愛小説なんだけど、年代的に自分に近い(よって結婚している)人たちの恋愛・・・。かなり身につまされます。小説読んではめったに泣かない私だけど、「夢の空」のラストのシーンではかなりじわっときました。
2012/10/10
KAN
久々の白石さんでした。らしい作品でした。何か読んでしまうんですよね。 ドロドロの内容ですが、なぜかスッキリ。
2015/05/17
choco
不自由な心を右往左往する短編集。不倫話が多いが妻目線で読めば最低な主人だと思う。人生は一度きり。など綺麗ごとではないか?とも感じ私の中でも結論が出ない不自由な心が現れた。それぞれの短編集の続きをもっと読みたいと思いながら。
2014/10/16
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