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つきのふね (角川文庫)

つきのふね (角川文庫)

つきのふね (角川文庫)

作家
森絵都
国分 チエミ
出版社
角川書店
発売日
2005-11-23
ISBN
9784043791026
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つきのふね (角川文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

タイトルに魅かれて購入。月からやって来る船を思わせるような幻想性もあり、夢想を誘う実に魅力的なタイトルだ。こういうジャンルをヤング・アダルトというのだろうか。読み慣れないために、最初は文体に多少抵抗感がなくもない。途中から結末がおおよそ見えてくるのだが、さすがに想像通りという訳ではなかった。本来は異なった3つの事象を勝田くんと、さくらが繋げて行く構成はなかなかに巧み。そして、それらを統体として表現した結びの1文も効果的だ。中学生くらいを読者対象に想定しているのだろうが、私たちにも十分に訴求力はあるだろう。

2015/11/23

中学生の心情がすごくきめ細やかに描かれ、それだけで瑞々しさを感じた。心病んでいく青年とのふれあい、裏切ってしまった親友への想い。放火事件や売春斡旋容疑など絡めつつも、1999年を目の前にしてノストラダムスの予言に振り回されたりする不安定さが根底にあって、そういえばあの頃ちょうど自分も彼らと同世代で似たような話をしていたなと懐かしくもあった。”人より壊れやすい心に生まれついた人間は、それでも生きていくだけの強さも同時に生まれもっている。”という言葉がとても印象的。後半の息をもつかせぬ展開は読後じわじわくる。

2014/03/11

愛の伝道師伊達カロン政宗@お風呂場でオシッコなんて、したことありませんよっ

中学生さくらと、梨利、勝田、そして智との交流を描いた、心温まる作品。各登場人物の心情に胸を打たれながら、うんうんと頷きながら読んだ。相変わらず作者の瑞々しい感性が光る。それにしても、ノストラダムスのあの予言はなんだったんだろうねえ?

2018/12/04

菅原孝標女

中学生さくらを主人公に、人間の危うさを描き出した作品。「人より壊れやすい心に生まれついた人間は、それでも生きていくだけの強さも同時に生まれもっている」嗚呼、確かにそうだ。私にとても沁みる言葉だ。こんなにもストンと胸に落ちてじわっと広がる。 森さんの作品は、人間の脆い部分をとても忠実に、隠さずに描いているからこそ共感できるなぁ。 タイトルが平仮名なのがとても素敵。

2018/03/31

kishikan

森絵都の読後感を書くといつも同じになってしまうけれど、今回も心に優しく沁みる物語だったなぁ。それにこれまたいつも思うのだけれど、YA、児童書って思われるみたいだけれど、生きることにちょっと疲れた大人にも十分沁みる話なんだなぁ、これが・・・・。つきのふねに関しては、クライマックスが劇的なシーンで手に汗握る展開があり、そしてさらに結びの「手紙文」にジーンとしてしまうところが、にくい構成。

2011/01/05

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