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生首に聞いてみろ (角川文庫 の 6-2)

生首に聞いてみろ (角川文庫 の 6-2)

生首に聞いてみろ (角川文庫 の 6-2)

作家
法月綸太郎
出版社
角川書店
発売日
2007-10-25
ISBN
9784043803026
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生首に聞いてみろ (角川文庫 の 6-2) / 感想・レビュー

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サム・ミイラ

このところ叙述ミステリーばかり読んでいるので、こういうオーソドックスな推理小説もいいなと思わせてくれる佳作だった。ただ本格とは言っても過去の人間関係を解明すれば犯人や動機が見えてくる点で、この作品が横溝正史からの流れである事は間違いない。そこにハウダニットトリックやさらなるどんでん返しを配してくれれば読み応えは増しただろう。実際犯人と最大のトリックは途中で想像がつくのでもうひと捻りほしかった。その分ラストのまとめ方は見事。最後のピースがカチッとはまる感じをぜひ味わって欲しい。しかし恐ろしいタイトルだ(笑)

2016/04/01

takaC

構想15年なら仕方ないのかもしれないけど話の長さに必然性がないと思う。それが「マジシャンの手際」なのかな?でもタイトルに捻りがないからか間空けても二読目以降は「驚愕と納得が保証」されないとも思った。

2015/08/29

ダイ@2019.11.2~一時休止

法月綸太郎その10。首なし彫刻の謎から始まる生首発見。本格ミステリ大賞受賞したのも頷ける上手さです。

2013/09/27

セウテス

法月綸太郎シリーズ第7弾。彫刻家の遺作である娘の像の首が盗まれる、はたして娘への殺人予告なのか。法月氏のひとつの世界と言うか、シリーズに流れるロス・マク作風の悲哀は私の好みである。エラリー・クイーン氏の様な探偵像は、私には悩む所かどうかは解らないが、推理する難しさを純粋に楽しめる。油絵の様な派手な色使いやダイナミックな構図ではないが、墨絵の様に心静かに触れられる作品。ドキドキ感や大どんでん返しを求める作品ではないが、じっくりと考えを重ね、あるひとつのキーワードを探り当てた時の満足感は素晴らしいものだ。

2019/10/16

森オサム

再読、8年振りの様です。覚えていたのは被害者と目の事だけで、犯人や動機諸々は全忘れでした。人間関係が複雑、と言うか、探偵さんがごにょごにょ迷いまくってくれるので、何だか分からなくなった。『キングを探せ』の時も思ったけど、綸太郎の緊迫感が薄く、他人事感の強い探偵振りが余り好きでは無いんだね。特に今回は長く感じて、終盤の郷土史家のうんちくなんかは、どうでも良いわー!、と叫んだな(笑)。良く練られてると思います、執筆に時間が掛かってると思います、でもそれと面白さとは別なんだよなぁ。感心はしたが、感動は無かった。

2019/04/30

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