読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ

壊れた少女を拾ったので (角川ホラー文庫)

壊れた少女を拾ったので (角川ホラー文庫)

壊れた少女を拾ったので (角川ホラー文庫)

作家
遠藤徹
出版社
KADOKAWA
発売日
2007-11-21
ISBN
9784043838028
amazonで購入する

壊れた少女を拾ったので (角川ホラー文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

Bugsy Malone

前作「姉飼」同様、不条理が当たり前に存在する著者独特の世界。先が見えない不安を煽る文章とストーリー。それだからこそ「姉飼」から続く短編の中にあって、今作収録の、家電と人との愛を描いた「カデンツァ」、人類終焉の情景を切り取った「桃色遊戯」の2編が深く心に沁みてしまう。

2017/02/05

いちろく

紹介していただいた本。人の頭をくり抜いて弁当の容器に使用したり、校内で人の肉を貪る出来事が行われていたり、人と家電が恋に落ちて子供が出来たり、壊れた少女を拾ったり、ピンクのダニに埋め尽くされる終末だったり、と本来ならば理解不能な出来事が、日常の中でごく当たり前のように描かれている点が作品の特徴と感じた。ホント、この作品の世界観では普通なのだと。何が怖かったかって?この様な内容にも関わらず、一定のペースで淡々とページを捲っている自分に気がついた事。恐怖や違和感はなく作品として終始平然と受け入れていた。

2018/12/17

みや@桃色日和

読書会のために再読。独特の世界観が本当に大好き。最初は奇抜な設定に面喰ったのに気付けばそこに馴染んでいて、自分がこれまで生きてきた日常の狭さに気付かされた。生首の弁当箱、家電との恋、内臓を露出する教師と生徒…それが当たり前の世界では私の価値観なんて容易く凌駕される。深く考えもせずに恋愛対象から電化製品を抜いていた過去の自分は、なんて狭い視野で生きていたのだろう。この本を読んで固定観念や先入観を壊すスイッチを手に入れて以来、物事の可能性が格段に広がり、毎日が更に面白くなった。世界を変えられるのは、自分自身。

2018/12/02

みや@桃色日和

ホラー5編を収録した短編集。前作以上の傑作。背徳の先にある悦楽があまりにも甘美で、恍惚としながら読んでいた。猟奇から生まれる芸術的な美しさが艶っぽい。異様な物事を異様だと捉えない世界観が薄気味悪く、常識や価値観を壊されていく。様々な極みを堪能した。食人の聖餐に耽る「赤ヒ月」が特に素晴らしい。内臓と内臓を重ね合わせて一体感を味わう場面のエクスタシーは初めての感覚で興奮した。複数人で入り乱れる祝宴が凄い。人間の頭部が容器になった弁当を売る「弁頭屋」、家電製品と愛し合って子供を産む「カデンツァ」も良かった。

2018/02/19

JOJO

読友さんからお借りした本。『弁頭屋』、『赤ヒ月』、『カデンツァ』、『壊れた少女を拾ったので』、『桃色遊戯』の五作品が収録。『弁頭屋』の設定が良すぎる。解説で遠藤さんの作品は「作品世界のレベルがつかめない不安感」が怖いとあったけどその通りだ。どの作品も独特すぎて毎回楽しい。

2018/10/07

感想・レビューをもっと見る