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一千一秒の日々 (角川文庫)

一千一秒の日々 (角川文庫)

一千一秒の日々 (角川文庫)

作家
島本理生
出版社
KADOKAWA
発売日
2009-02-08
ISBN
9784043885022
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一千一秒の日々 (角川文庫) / 感想・レビュー

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ミカママ

タイトルは古典文学に由来するようだが、大好きな不倫の歌(個人の印象)であるtakahiro の「一千一秒」から手に取った。主に大学生たちの連作恋物語集というところか。親に与えられた4年間の人生の夏休み期間。はずみで始まった恋もあれば、身を切られるような失恋もした…とこれはレビューでなく実体験(笑)それぞれの主人公に「大丈夫だよ、この先きっともっといい人に出会えるから」とおばちゃんがアドバイスしてあげたい(笑)

2023/09/22

❁かな❁

大好きな島本理生さんの恋愛連作短編集*とても切なく温かいお話が瑞々しく優しい言葉で綴られる。島本さんの作品を読むのは5作目。日常のふとした瞬間を丁寧に繊細に描かれていて、登場人物達の言えない想い、切ない気持ちに胸が熱くなり、皆が愛おしくなりました*各章のタイトルも素敵✩。⋆全てのお話が良かったですが特にお気に入りは「風光る」「七月の通り雨」「青い夜、緑のフェンス」「新しい旅の終わりに」。やっぱり島本理生さんの作品大好き♡*°忘れられない大切な一千一秒の時間。切なく美しく温かい物語♥︎∗*゚お気に入り✲*゚

2016/06/12

さてさて

登場人物がふわっと重なる七つの短編から構成されるこの作品。その時間を当事者として過ごした者たちだけが知る、感じる、そして記憶する、人の機微に触れる七つの物語。書名の「一千一秒」という一見長そうな時間は、単位を変えれば十六分四十一秒というように印象が大きく変化します。そう、同じものであってもそれは見方によって必ずしも同じにはならないという現実。『他人から見ればささいな出来事でも、その人にとっては乗り越えがたい痛みとなることは数え切れないほどあります』と島本さんが語るそんな印象深い物語が詰まった作品でした。

2021/05/23

黒瀬 木綿希(ゆうき)

これは『ナラタージュ』並みに好きかもしれません。大学生たちの誠実な恋路を描いた短編集ですがそれぞれの章に登場人物の繋がりがあり、一本の群像劇として見ることも出来ます。メタボな針谷にちょっかいを出し続ける変わり者の美女・一紗『青い夜、緑のフェンス』 他人に執着出来ない長月とメンヘラ気味の操『夏の終わる部屋』 この二編が特に印象に残りました。瑛子と真琴の通じ合っているようで微妙にすれ違っている関係性も良い。

2020/03/23

黒瀬 木綿希(ゆうき)

大好きな連作短編を再読。20歳前後の男女たちのすれ違い、想い合いが不器用で愛おしい。何度読んでもおデブなバーテンダー針谷と彼にちょっかいを出し続ける美女一紗が好き。秘密を抱え続ける瑛子も。愛したいのか、それとも単純に恋がしたいのか。分からない。分からないなら分かるまで繋がってみるのはどうだろう。汗、指紋まで含めた体の皺、雨の音で目が覚めた朝に感じる濃密な匂いを嫌いになるか、愛せるか。

2021/05/06

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