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イレギュラー (角川文庫)

イレギュラー (角川文庫)

イレギュラー (角川文庫)

作家
三羽省吾
出版社
KADOKAWA
発売日
2010-07-24
ISBN
9784043943678
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イレギュラー (角川文庫) / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

細かい描写や記述はさておき、久々に目頭が熱くなり、涙腺も危うい?場面が多数あった高校球児の青春物語です。ただの野球青春ストーリーではなく、震災被害とその状況からの復興を目指す人々の‘戦い’も記述され、アッという間にノンストップで読了しました。粗削りな描写はあるにせよ、これだけ読む側をガッチリと惹き付けて離さない物語も痛快で、登場人物も多数魅力的なキャラばかりで、ホント、青春してるなぁ〜と感慨深いものがありました。コミカルでありながら、どこか一本筋がとおり、何事にもプライドを持って挑む主人公が最高でした。

2015/12/05

ちょこまーぶる

読後は青春の熱さと人の温かさで気持ちがホットになる一冊でした。物語も天災で被災して避難している高校球児と彼らを合同練習として受け入れる高校球児の、野球を通じた人としての繋がりを描いていて、言い過ぎかもしれないが人間の成長過程に付き合えた充実感を得ることができる作品でした。また、球児以外でも師弟関係にある監督同士の居酒屋での会話、野球に青春をかけている球児たちに全面的に協力する大人たちの言動にも感動を覚えます。球児たちの更なる成長が楽しみです。そして、映画にしたら面白いんじゃないかなぁ~とも感じましたね。

2016/06/04

佐々陽太朗(K.Tsubota)

読み出したら最後、他のことが手につかず一気読みです。物語として読者の興味をグイグイ惹きつけ没頭させる、そんな力のある小説です。ただただストーリーを楽しみ、その展開にハラハラドキドキさせられながら、続きがどうなるか気になって目が離せない。例えば良くできた続きもののドラマがありますが、その週の話を見終わって「次週につづく」とテロップが流れたときの「あぁ~、つづきが気になる~、いったいどないなるねん?」という気持ちで読み続ける感じです。高校野球を観なくなってから久しい私ですが、めったやたらと熱くなりました。

2011/11/05

はつばあば

野球の本って結構読んでいるつもりでいたのですが、堂場さんの「大連合」に火をつけられたか今度は三羽さんに。水害にあった村民・・被災地の住民と移転先の住民の謂われなき差別の中での暮らしのなかで球児たちにも高校生活最後の夏がやってくる。ニナ高のキャプテでもあるコーキの悶々としたやるせない思いと、災害地域の人々をまるで税金泥棒のようにネットで叩く心無い人達。そんなニレ高にN高から思いもよらぬ提案が。なかなか馴染めない球児たちがお互いに切磋琢磨して成長する若者達。佳かったですよ。三羽さん片手位は読んでいるかな?是非

2021/12/21

papako

これもよかった!夏の甲子園に合わせて読んでみました。災害被害と高校野球を絡めて、忘れられた被災者、それでも復旧できないもどかしさがつらい。この作品でも男子の生誕が丁寧に書かれており、単純だけどむつかしくもめんどくさい高校球児の触れ合いがいい感じでした。

2014/08/17

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