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太陽王ルイ14世 ヴェルサイユの発明者

太陽王ルイ14世 ヴェルサイユの発明者

太陽王ルイ14世 ヴェルサイユの発明者

作家
鹿島茂
出版社
KADOKAWA
発売日
2017-02-24
ISBN
9784044001735
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太陽王ルイ14世 ヴェルサイユの発明者 / 感想・レビュー

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星落秋風五丈原

ルイ14世と言えば、まず多くの人々が思い浮かべるのが太陽王というニックネーム。72年もの在位期間はフランス史上最長で、フランス王朝の最盛期を築いた。幼少時に寝室まで押し掛けられトラウマとなったフロンドの乱が起こったり、アレクサンドル=デュマの『鉄仮面』に描かれたような出生の謎が噂されたりしたが、精神的にタフ。そのとばっちりを受けたのが王弟フィリップ。女性関係も初恋こそ破れたものの、その後は狙った女性は全てゲット。太陽王が照らさなかった部分、見ようとしなかった部分を、平易な文章でユーモアを交えて綴っている。

2017/03/23

春ドーナツ

サブタイトルにある発明の「からくり」を詳細に入門的に論じたのが本書となる。鹿島さんの筆にかかると両者はほど良くミックスされる。と言いつつも、私の場合以下のような文章と対峙すると・・・。「保有官僚が(略)有給であったため、官職の増加が一時的には国家財政を潤しても、その数が膨大になれば、(略)国家財政の大きな圧迫要因となったのです」・・・。からくりという構造はアメーバのように増殖する(と思う)。ミニマムな点を端折(はしょ)ると「わけわかめ」になるのだろう。相対的に人間ドラマはシンプルに思えてしまう不思議さよ!

2018/07/30

getsuki

太陽王・ルイ14世の生涯を描いた評伝。フランス絶対王政の体現者という印象しかなかったのだが、スーパーアイドル・ルイ14世の作り方と言い換えると俄然楽しくなる。いい意味で裏切られた気分だった。ルイ14世が確立させた宮廷儀礼を「ドーダの滝」と表現し、貴族は日々「神経労働」に従事していたというくだりでワンマン社長の取り巻きが脳裏に浮かんでしまい、笑いが込み上げて仕方がなかった。晩年に向かうにつれて輝きを失っていく彼の姿に空しさを覚えてしまったのは、私だけなのだろうか。

2017/03/04

chang_ume

「文化的北極点としてのヴェルサイユ」の造営から見た、オーソライズされた文化体系の社会的構築史、ではありません。そこに期待すると大きく肩すかしを食らってしまう(実際食らいました)。ルイ14世にまつわる、著者ならではの広範な知識開陳といったところでしょうか。文化史・経済史・政治史についても著者独特のアナロジーで解説されますが、深掘りのいつも手前で次項目に移ってしまう印象。ボリュームの割に物足りなさは否めません。

2017/04/28

greenman

彼の創造したベルサイユ宮殿はその後のヨーロッパ芸術のゼロ地点になったと著者は言う。確かにベルサイユ宮殿は、「宮殿」という言葉を思い起こしたときに最初にイメージするし、他の宮殿といえば大抵はヨーロッパだなと思った。ルイ14世は近代フランスの体制、いわゆる「アンシャン・レジーム」だけでなくフランスという「構造」をも作り上げたということを再認識した。

2019/06/14

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