読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

欲望会議 「超」ポリコレ宣言

欲望会議 「超」ポリコレ宣言

欲望会議 「超」ポリコレ宣言

作家
千葉雅也
二村ヒトシ
柴田英里
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-12-21
ISBN
9784044002121
amazonで購入する Kindle版を購入する

欲望会議 「超」ポリコレ宣言 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ころこ

ポリコレは欲望を否定しているようにみえます。しかし、人間が社会的生物であるということは、(性的な)欲望によって駆動された人間関係や物の所有を肯定する立場に立つということです。3人は、ポリコレによる欲望の否定は、むしろポリコレによる歪んだ欲望の発露だとみています。ところが、3人の立場の違いは、欲望を素直に肯定して、新たな規範を定立すると必ずしもならないところにあります。当然、実存に対してポリコレは通用しません。本書が意外と奥深いのは、欲望を抑圧して何かを生み出す精神分析的な解釈を楽しんでいることにあります。

2019/02/12

ケー

本書に掲げられている「欲望」とは性に対する欲望のこと。この難題に哲学者、現代美術家、AV監督という立場も経験も違う3人が語り合う。一番尖っていたのは炎上を恐れず、かつ筋の通った発言をする柴田英里さん。二村さんは思っていた以上に正論というか、割の常識的な発言が多め、その2人を間を上手く取りつつ、自身の環境を元にクリティカルな提言をする千葉さん、とキャラクターが違う3人だからこそ刺激的。Metoo、『ゆらぎ荘の幽奈さん』、心の穴、お母さん保守‥‥テーマが非常に豊富で議論のたたき台としてもいいかもしれない。

2019/01/22

まさひろ

2周目はじっくり。 前回よりも引っかかった箇所が多かった。それらを抽出しつつ、さらに読み返していく。

2019/01/04

みのくま

大抵のジェンダーやセックスを語る言説は、どこか定型化されていて自分と直接関係があるとは思えなかった。本書でいうところの、無意識の無いポリコレに支配された言説だったからだ。しかし、例えばセックスや性欲とは、そもそもそんな清潔なものなのだろうか。異性を、同性を、子どもを、自分をぐちゃぐちゃにしたい欲望を、見て見ぬ振りをして本当にセックスや性欲を語った事になるのだろうか。本書は、これらの問題提起を真っ直ぐに受け止め、深い所まで議論を進めている。このポリコレ全盛期にこのような本が世に出た事に感謝を。素晴らしいです

2019/01/26

しゅん

五回に渡る欲望とその規制を巡る対話。三人それぞれ少しずつ立場が違う。二村ヒトシが「PC的な規制があっても人は新たな表現をその枠内で生み出す」という主張をすれば、千葉雅也は「欲望の規制、その根底にある傷の外部化を全て認めたら人から無意識がなくなる」という抵抗を示す。柴田英里が「炎上で性的に興奮している」という話は思わず笑ってしまった。考えたいのは、「心の痛み」を「傷」と表現することの妥当性がどれほどのものなのだろう。「傷つく」という言葉がマジックワード化してる現状にやはり自分は少し苛立っているんだな。

2019/01/12

感想・レビューをもっと見る