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宗教と暴力 激動する世界と宗教

宗教と暴力 激動する世界と宗教

宗教と暴力 激動する世界と宗教

作家
池上彰
佐藤優
松岡正剛
石川 明人
高岡 豊
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-04-20
ISBN
9784044003630
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あらすじ

テロ、排外主義、中東情勢の激動、先端科学の急激な発展、揺らぐ死生観。私達の社会を取り巻く「宗教」「思想」の現実とは? それらといかに向き合うべきか。宗教と暴力の難題に挑む宗教シンポジウム書籍化第2弾。

宗教と暴力をめぐる問題は、
社会と人間の本質を衝く

「宗教は人々の平和のためのものだから暴力とは無縁であるはずだ」という思い込みが、いかに儚いものかを、世界の歴史や現代のニュースは教えてくれる。
人々は「神」の名の下に殺し合いを続けてきた。それは、いまも続いている。
 宗教と暴力をめぐる問題は、社会と人間の本質を衝くとともに、われわれがふだんは伏せている感情を衝いてくるのだ。
大胆な発想により宗教と暴力を考える、人気シンポジウムの書籍化第2弾の登場。

●目次
開会の辞

第一部 対論 「宗教は人を殺す思想とどう対峙するか」 (池上彰×佐藤優)

第二部 基調報告

   第一節 「中東の紛争:イスラーム過激派とテロリズムの論点整理」(高岡豊)

   第二節 「信仰があってもなくても、人は人を愛し、人は人を殺す」(石川明人)

第三部 総合討論

   第一節 「宗教と暴力」にどのようにアプローチするか(松岡正剛)

   第二節 パネルディスカッション(松岡正剛・池上彰・高岡豊・石川明人・佐藤優)  

おわりに (池上彰)

宗教と暴力 激動する世界と宗教 / 感想・レビュー

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Susumu Tokushige

「宗教は人々の平和のためのものだから暴力とは無縁である」とは思い込みだと本書は断ずる。かつての宗教は暴力(十字軍や魔女狩りや異端審問など)が行われていた。第二次大戦時も『従軍牧師』が戦艦に乗っていた。『なぜ最近の宗教は、非暴力主義になったのか?』という問いこそが正しいと説く。宗教は防御のための暴力を認めている。戦争概念は『攻撃』によってではなく『防御』によって生まれ、戦争は全て『防御の戦争』とする解説に納得。『戦争も暴力も宗教も、人間が夢中になれる「遊び」に似ている』という記述は、熟考するほどに恐ろしい。

2018/09/21

物書き・チャンダーラ

シンポジウムのような雑多な議論、さまざまなパースペクティブをもつ話が入り混じった議論を読むと、良い知的刺激になる。何かを得たわけではないが、ただただ学ぼうという意欲が掻き立てられた。一方で、高岡豊氏と石川明人氏の話が響いてこない。石川明人氏の著作は、展開が冗長で議論が中空に浮きがちだとは思っていたが、この著作でもその特徴があらわれていた。いい仕事をしていたのは佐藤優氏である。佐藤氏著作はしばらく読んでいなかったが、この本からは突き抜けた何かを感じた。

2018/06/25

hk

「何故、現代になって宗教が非暴力を掲げたのかをこそ問うべき」「従軍牧師・従軍司祭の存在と、宗教と軍事の関係」「戦っている人がある信仰を持っていることと、その信仰が戦う理由であることは別問題」「subject toを『隷属』ではなく『~の制限をうける』と訳した外務省の当意即妙」「イスラム主義はオスマントルコの敗退から生まれた。これを実現するための手段は4つ。①議会政治②デモ③草の根運動④テロ」「アラブの春以降、①②③が蹉跌して④に流れるものが増加。これがイスラム過激派といわれる」などがトリガーフレーズかな。

2018/06/18

たばかる

博識が露呈するシンポジウム。テーマが大きいだけに議論の方向性は少しボヤけた印象だった。宗教の中に見られる危険思想という面では、宗教の大衆扇動能力といったものが外部の要求によって利用される形が現代では多くとられていと佐藤優は指摘する。また全ての信仰者が宗教に関連する暴力に加担するとは言えないように、宗教行為と暴力の因果の関係性を強く結びつけるのは危険だとすることは全体で合意されているようだった。

2019/08/12

gtn

朝晩きちんと勤行している人の方が共感しあえるというクリスチャンの佐藤優氏。つまり、異教徒であっても、自らの信仰に忠実な人は信用できるということ。わかる気がする。宗教の名のもとに反社会行動を起こす輩は、宗教利用者であり、その信仰から最も遠いところにいる。それなりの応報があるのは当然だろう。

2019/07/14

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