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万華鏡 (角川ソフィア文庫)

万華鏡 (角川ソフィア文庫)

万華鏡 (角川ソフィア文庫)

作家
寺田寅彦
出版社
KADOKAWA
発売日
2022-01-21
ISBN
9784044006877
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万華鏡 (角川ソフィア文庫) / 感想・レビュー

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ワッピー

寺田寅彦が自分の専門外の分野を考察する小文を集めたエッセイ集。孕みのジャン(海上の怪音)・ギバ(馬の頓死)を考察した「怪異考」、神話学や化物教育ヘの言及、鎌鼬・鸚鵡石、毛の降る現象や狸の腹鼓、河童に言及しながら科学万能主義に陥る愚を説く「化物の進化」が目的。その他、自然現象の予報、科学と芸術の考察、物理や実験手法の教え方、過去の学説の重要性、言語学考察、相対性理論考察と並んで「電車の混雑について」という一文が妙に可笑しい。科学的思考の重要さと、それでも解明できないことはあるという謙虚さのバランスの良さ。⇒

2023/07/20

yumani

遂に!角川ソフィア文庫『万華鏡』を手に入れた。鐵塔書院と寅彦から一連の随筆を青空文庫で辿ることになった。Kindleの長所は読みながら言葉の意味を調べられること。紙の本が先だったならおそらく読了は不可能だったと思う。それでも青空文庫にない「解説」を読みたかった。帯に全卓樹氏が「ルネサンス的万能精神の自由で清々しい息吹」と記す。寅彦のような稀有な存在が現れたのは明治日本からの再興にかけた時代、漱石と湯川秀樹との間隙。自由な科学者は職務専念義務違反と問題視されたこともあったという。他の随筆も読んでみたい。

2024/04/02

toshiki

科学者であり作家でもある寺田寅彦の随筆を本屋でみかけて衝動買いした。電車の混雑や外国語などを数学的な考え方で解明しようとすることが興味深く面白かった。複雑な数式はとっつきにくいが、ものの考え方はよく理解できた

2022/02/07

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