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パリ、娼婦の街 シャン=ゼリゼ (角川ソフィア文庫)

パリ、娼婦の街 シャン=ゼリゼ (角川ソフィア文庫)

パリ、娼婦の街 シャン=ゼリゼ (角川ソフィア文庫)

作家
鹿島茂
出版社
角川学芸出版
発売日
2013-10-25
ISBN
9784044094515
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パリ、娼婦の街 シャン=ゼリゼ (角川ソフィア文庫) / 感想・レビュー

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樋口佳之

読書メーター使ってなければ出会わない本。ご紹介に感謝です。なるほど勉強になりました。ジェンダー平等化が進むと売買春ってどうなっていくのかな。例えば女性閣僚が珍しく無くなっている国の現在を知りたいもの。

2020/09/23

007 kazu

19世紀から20世紀にかけてのパリの娼婦についての考察。デパートの登場を象徴に贅沢品が増え、物欲が刺激される時代に女性が稼げる手段は限られていたという資本主義の発展と当時の女性の在り方とを結びてつけて解説する掴みは興味深い。その後、当時のビジネスモデルや私娼の実態を描くが、ゾラ等の小説の「解説」に大分依っており、解説本を読んでいるような気に。文章も軽妙だし、ヒモの解説、高級娼婦とそれ以外を分けるものの分析、現代のメイド喫茶を引用した類似性等大変面白いのだがテーマとしての一貫性は弱かったように思う。(続く)

2021/08/13

中年サラリーマン

面白い。資本主義の発展による娼婦の売り手市場から買い手市場への変化とそれによるプロ好みから素人好みへの変化、ヒモのつらさ、娼婦の家計簿、下級娼婦から高級娼婦へののぼりつめかた、昭和初期の日本人の豪遊とその記録、客をとるシステムのメールサーバーへの類似など色々盛り込んである。よくこんなに調べたなと。

2014/04/06

さゆき

「椿姫」と「ナナ」で私娼に興味を持ったので読んだのだけど、予想外にヒモの章が面白かった。有能なヒモは最後まで恋人と運命を共にする。

2016/06/05

Miyako Hongo

1920~の消費資本主義の時代。街には女の欲しいものが溢れていたのに、それを手に入れる手段(金を得るための職業)が限られていた時代。貧しい女も富める女も売春という手段はあったのだ、という事をベースに実際の娼婦とそれを取り巻く環境がどうであったのかの資料本。当時の経験譚や娼婦小説からうかがえる実情を根気よく集めている。当時の娼婦の家計簿とか。ヒモの心得とか。□オートゥイユ池周辺はスワッピングのメッカだしシャンゼリゼは娼婦の巣窟だしで、モンテ・クリスト伯の印象が大分変わった(笑)。要するにそういう人なんだ。

2014/10/25

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