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働かないアリに意義がある (中経の文庫)

働かないアリに意義がある (中経の文庫)

働かないアリに意義がある (中経の文庫)

作家
長谷川英祐
出版社
KADOKAWA
発売日
2016-06-14
ISBN
9784046016287
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働かないアリに意義がある (中経の文庫) / 感想・レビュー

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鱒子

kindle。アリの世界をこと細かく解説しながら、「群れ」という形を考える本。アリを通して、ヒトの社会との共通点や相違点を、自然選択説を支持する著者が解説します。「みながいっせいに働くシステムは直近の効率が高くても 、未来の適応度は低い」オットに話すと「そうかも知れんが、会社だとチーター(働かない者)の直属の上司はたまらんぞ」と嘆いてます(^◇^;)

2018/03/22

Sakie

「働かない働きアリ」で話題になった本。今また読み直されてほしい。アリもハチもヒトも真社会性生物であり、社会を形成する種の論理は共通と考えて無理はない。中でも仕事への反応レベル=閾値の考え方は胸に刻みたい。物事への閾値が個体ごとに多様になることは、社会に必然なのだ。余力があるから非常時に対応できるし、個性があるから必要に応じて配置できる。人員を画一的に扱う/評価する志向性は、近視眼的な最適解の追求であり、短期的には利益につながるとしても、"未来の存続可能性"から離れる可能性が強い点は覚えておくべきだ。

2020/05/01

Nobu A

長谷川英祐著書初読。確か、福岡ハカセの推薦本だったはず。内容も然る事乍ら筆者に注目。やや難解な箇所が所々あるが、「反応閾値」等のキーワードを用いながら蟻の生態や習性を分かり易く解説し「無駄」の重要性を説いている点が秀逸。あとがきの「今、役に立つものだけに投資しろ、と言う声はよく聞かれますが、それは滅亡への一本道です」が心に響く。筆者の進化生物学者と言う名称に驚いた。そんな専門領域があるんだ。業界の裏話も面白い。「僕はもう引退するから」って達観気味なのはやや残念。でも、長谷川先生から目が離せないな。

2023/02/12

アルカリオン

「働かないアリ」はバックアップ要員。コンピューターシミュレーションでは、働かないアリがいた方がコロニーの寿命が長い▼私は電子書籍を保有しているが、現在は絶版(と言うのかな?)。8月末にヤマケイ文庫から紙&電子であらためて出版されているので、おそらくそれが理由だろう。

2021/09/07

読む前は「アリのことなんか知ってどうすんねん」とか思っていたが、いやはやコレが面白い。ただ研究内容をのし書きするだけでなく、いろいろな方面と混じえて説明しており、純アカデミックパーソンではないからこそ書ける内容だった。見た目のキモさはどうしようもないが、そのシステムや生態については興味がとどまるところを知らない、昆虫。

2020/01/28

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