アニメ映画 ジョゼと虎と魚たち (角川つばさ文庫)
アニメ映画 ジョゼと虎と魚たち (角川つばさ文庫) / 感想・レビュー
かっぱ
足が不自由で車椅子生活を送る女性と夢のためにバイトに明け暮れる青年の物語。おそらく原作の一節から膨らませたであろう物語は令和版ジョゼと呼んでいい。人は閉塞感を抱えながら生きている。本作ではそれを夢を追いかけることとして描かれている。自分のやりたいことと自分の立ち位置。そのギャップ。こんな時代だからこそ繋がることの大切さが読者の励みになってほしい。原作の重苦しい痛みを伴う物語を好きな人がいることはわかっていても、今この時代に前向きで爽やかな読み口のジョゼが描かれたことはとても勇気の出ることだと感じた
2021/01/05
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