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PAY DAY 1 日陰者たちの革命 (MF文庫J)

PAY DAY 1 日陰者たちの革命 (MF文庫J)

PAY DAY 1 日陰者たちの革命 (MF文庫J)

作家
達間 涼
小玉有起
出版社
KADOKAWA
発売日
2021-03-25
ISBN
9784046800770
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PAY DAY 1 日陰者たちの革命 (MF文庫J) / 感想・レビュー

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ひぬ

魔女に命を払う下働きとして「命」をコインとして稼ぎ、そのコインを異能力として扱う少年少女たちが「青春」を取り戻すまでの物語。自分達が生きるために他人の「命」を奪う彼らで、もちろん善人とは呼べないですが、事情を知ってる故に悪人とも呼べない、そんな主人公達の泥臭い戦いが巧みに描かれます。ヒーローがしっかりとヒーローをしており、信念を持っているキャラはやはり好きです。ヒーローと悪役という綺麗な構図、そして世間から見ると悪役の目線から描かれるため、最近のラノベらしかぬテーマでしたが、本当に面白かったです。

2021/05/07

のれん

巻き込まれ型のアンチヒーローもの。 アメコミっぽいが、ヒーローと対峙する主人公が悪のボスではなく端役な所がミソ。 自らの命を秤にかけて、自覚的に他人から寿命を少しずつ奪うという所は、リアリティのある人間らしさ。 ヒロインはそんな生々しい弱い人間らしさを凝縮したような性格だが、彼女の負の面を支えて本当の気持ちを引き出す、古めかしくも良い友情を見た。 ヒーロー側の視点にも立ち、葛藤の描写を出してヒーローらしさに説得力を与えている。綺麗にまとまっているが、設定キャラに魅力はまだまだある。 まさに期待の大型新人。

2021/03/31

かっぱ

魔女に支払うためヒトの命を稼ぐ運命を背負わされた少年がヒーローと対峙する物語。自らの命を犠牲にヒトから寿命を少しずつ奪う緊張感のある設定は怪物になってもヒトをやめられない皮肉が込められていて、これ以上ないリアリティに繋がっている。完全無敗のヒーローであるブレイズマンも立ちはだかる敵として描かれるだけでなく、苦悩や葛藤が切り出されているから、それがまたなんとも現実を感じさせる構図になっていて引き込まれた。人間らしさを描き続けたその先に見える友情の形も良い読後感になっていて新人ながらの快作だ

2021/04/04

TERU

ある日魔女に、人の命を奪う化物にされた主人公『春樹』とその仲間達、日々魔女に支払う『命』を稼ぐために人々を襲っていたが...魔女に奴隷の様に酷使され、警察にも追われ、更には最強のヒーロー『ブレイズマン』までもが彼らの前に立ち塞がる。 命をコインとして物質化し、そのコインを使う事で特別な能力を使うことが出来る化物に変えられてしまった少年少女たちの物語。 主人公達はヒーロに倒される悪役側ですが、主人公達の視点を見せられ、引くに引けない事情を見ると応援したくなる。

2021/04/23

真白優樹

魔女と名乗る存在により、人の命を奪う怪物へと変えられた少年達が、青春を取り戻すために世界を相手に戦う物語。―――戦え、命を糧に。全てを取り戻す為に。倒すべき敵に首輪を繋がれ、警察も、ヒーローすらも敵に回る。そんな四面楚歌な中でも、必死に子供達が抗う物語であり、例え化物と呼ばれようと生の誇りを失わず、文字通りの命がけで戦っているからこその熱さと面白さがある物語である。取り戻した日常の先、今度はどんな敵が待つのか。少年達は果たして本当に、このまま平穏な日常へと戻れるのか。 次巻も須らく期待である。

2021/03/28

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