ルポ路上生活
ルポ路上生活 / 感想・レビュー
kinkin
以前読んだ「ルポ 西成」の著者。彼がホームレスの生活を体験するために新宿や上野でダンボールや僅かなお金でさまよう。ホームレス生活といっても読んでいると意外なことにかなりお気楽に聞こえてしまう。登場するホームレスが大変な生活をするも著者が書くと重みがかなり薄められるような気がした。ルポのあり方について私自身もっと重圧でうつむき加減になるような内容を期待していたからだろうか。1年を通じて冬は体験しておらず、tyっとホームレスやってみました風に思えてしまった。図書館本
2022/11/11
ma-bo
大阪の西成区で78日間ドヤ街生活を体験した事をルポ西成として発刊した作者が、今回は東京の23区内の各地(6ヶ所)の路上生活を約2ヶ月間体験したルポ。NPO法人やボランティアの炊き出しで、食料には実は困らないというのには驚いた。取材ではなく2か月間とはいえ路上生活を体験した國友さん、お疲れ様です。
2022/02/06
Carlos
東京では住さえ何とかできれば、衣食には困らないことが確認できた。個人的には生活保護よりベーシックインカム派。
2023/06/04
けぴ
新宿、上野、荒川河川敷の3カ所でホームレス生活を体験してみた著者のルポ。新宿は24時間同じ場所に生活の拠点を築き生活できるが、上野は夜にダンボールを敷いて寝ても朝には撤去しなければならず生活が大変。河川敷はテントを張れるが台風などで増水したときは身の危険が。上記3カ所はいずれも都内なので炊き出しは充実していて食べるのには困ることがない。一読の価値あり。
2023/07/27
つちのこ
前著『ルポ西成』でも感じたが、ホームレス社会への潜入という短期間での体当たり的な体験で、どこまで本質が分かるのか?という否定的な疑問を持ちながら頁をめくった。私はひねているので、しょせん底辺の現場労働者やホームレスでもない著者が、二番煎じを狙って興味本位で覗いた世界の話だろうと思っていた。しかし、本書は良い意味で期待を裏切ってくれた。行政の盲点を突いた生活保護の不正受給、裏のねらいが見え隠れする宗教団体の炊き出しの実態や上前をはねる手配師たち。まさに体験しなければ見えてこない現実がそこにあった。
2022/06/02
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