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水の蛇 (ビームコミックス)

水の蛇 (ビームコミックス)

水の蛇 (ビームコミックス)

作家
近藤ようこ
出版社
KADOKAWA
発売日
2017-02-25
ISBN
9784047345744
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水の蛇 (ビームコミックス) / 感想・レビュー

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Vakira

猫の後ろにそっとキュウリを置くと気付いた時に飛び上がるほど驚く動画がある。これは蛇が危険という記憶を遺伝子が伝えているといった説だ。猫でさえあるのだから人間には尚更。「雨月物語」には「蛇性の淫」なんて物語もあるし、アニメでは「白蛇伝」なんて名作もある。いずれにしても太古の昔より、生命力が強く、神秘的な生き物として畏怖された蛇。手足がなくしなやかに這う様は男性の局部の象徴の様でもあるし水の上を泳ぐ様は精子の様でもある。異性の性的嫌悪。女性が絡むとどこか妖しく艶っぽい。私の中にもいるの?淫・蛇。純文学してます

2021/06/28

gelatin

★★★★ ずいぶん昔のものまで再録されていて一冊としてはまちまちな印象だが、表題作の「水の蛇」が良かった。髪を長くしていた頃、湯船に広がる様子が蛇のようだと思ったことをふいに思い出す。暗い恋愛の終わり頃のこと。自分の中に「女」を見出だすときは大抵、どこかそら恐ろしい。飼い慣らせているうちはいいが、ということなのかもしれない。いやぁ、怖いですね、女って。

2017/02/27

空のかなた

表題の「水の蛇」、少女が女に変わる、あの、一瞬の季節がうまく切り取られて描けていました。近藤ようこさんを堪能できます。自分が男性の性の対象として見られることへの嫌悪感、や、そういう劣情を引き起こす不潔なものが、自分の中にあるのではという、なんとも言えない少女性。男性に上手く伝われば良いのですが。「知らない顔」という短編も、近藤ようこさんならではだと思います。稀有な漫画家ですね。

2018/06/04

烏鳥鷏

短編集。29年前の単行本の新装版ということで巨乳の人に「グラマーだね」と言ったり言葉が古い 一つ目の話は山岸凉子と近い作風で、少女期の成熟拒否願望やその時期に起こった事件への鮮烈な印象をタイトルの「水の蛇」に見立てるなど面白い話だった。 次の「亜利紗の明日」はオチがない。懐古少女漫画パロディっぽい内容で、本当にただ「っぽい」だけで逆手にとって何かするというわけでもなくサラーっと終わった。 「知らない顔」は不条理ホラー。もっと二転三転した方が好み。 表題作と知らない顔以外は日常切り取ってるだけで印象が薄い

2018/05/10

Kavi

ずいぶん昔のさくひん。でも現代物語はあまりピンとこない。時代物が好きだな。

2017/09/30

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