A子さんの恋人 6巻 (ハルタコミックス)
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「A子さんの恋人 6巻 (ハルタコミックス)」のおすすめレビュー
ふたりの恋人の間で揺れる彼女に与えられた期限は「1年間」。迷走だらけの大人たちの恋愛を描いた群像劇
『A子さんの恋人』(近藤聡乃/KADOKAWA)
A子さんは、阿佐ヶ谷に住んでいる。職業は漫画家で、ニューヨークの留学から帰ってきたばかりだ。A子さんには、U子さんとK子さんという美大時代からの友人が2人いる。3人とも少し性格が悪い。
そして、A子さんには恋人が2人いる。
ひとりはA太郎。美大の同期で、在学中から長く付き合っている。イケメンで人の懐に入るのが上手な人気者。A子さんのタイプではない。彼とは腐れ縁になっていて、留学を機に別れようとしたが、うまく丸め込まれたまま、まだ関係が続いている。
もうひとりはアメリカの恋人A君だ。翻訳の仕事をしていて、クールなメガネ男子。決して第一印象はよくないが、いつでも余裕があって、彼女を甘やかすのがうまい。帰国を機に別れようと思ったが、うまく丸め込まれたまま、まだ関係が続いている。
彼女がA太郎とA君のどちらを選ぶのか、そのために与えられた期限は、日本に滞在予定の「1年間」である。
優柔不断なA子さんと、彼女の周囲の“ダメな大人たち”の恋愛模様を描いたマンガ『A子さんの恋人』(近藤聡乃/KADOKAWA)は…
2020/4/12
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A子さんの恋人 6巻 (ハルタコミックス) / 感想・レビュー
buchipanda3
えいこが英子に変わった瞬間が印象的。ここまでのところA太郎とのやり取りが多くて、特に過去の振り返りとかは圧倒的な存在感だったから、もうそういう路線でストーリーは進むと思ったところにA君の跳んだ行動で分からなくなった。と思ったのだけど。今回はくまがベストアシスト賞になったのかな。どんな言葉が挿まれたのか。そして彼女は彼を掬い上げるのか。デビュー作の改稿の結末はどうなるんだろう。名残惜しいけと爽やかな釣り堀りの場面も良かったなあ。次巻がいよいよクライマックス。楽しみ。
2020/04/17
Vakira
A子さんの恋人はA太郎だろうがA君だろうがどうでもいいのだ。しかしアラサー女子生態は気になるところ。5巻まで読み続けてしまったので続きが知りたく買ってしまう。今回初っ端A君の英断。Why?漫画や映画の面白い処。ナレーションや吹き出しで登場人物の心情表現を言葉で表せなければ意思は伝わらない。絵画の表情だけではA君の意図は判らない。A君の仕事は日本語文の英語翻訳。文から登場人物の気持ちを理解し英訳する。っでA子さんの気持ちなんか読めなかったのか?逆にA子さんの自分自身で気付かない気持ちを読めてしまったのか?
2020/06/29
くろにゃんこ
A君がやってきた!普通に受け入れるA子、そしてあっという間に帰国するA君はプロポーズを白紙に・・・大人だ。U子とK子が出てくるとホッとする。次でラストか、私はA子のことを好きになれるのかな(-_-;)
2022/04/09
one_shot
待てど暮らせど東京に帰ったA子さんからプロポーズの返事は来ない。NYのA君の中で、A子にプロポーズした事実もあやふやになってくる。そして遂にA君は東京にやってきてしまう。果たしてA子の出した答えとは!?とフツーはなるのだが、そんな一筋縄じゃないのがこの作品。A子は突然現れたA君と阿佐ヶ谷散歩などして楽しむが、頭の中は今取り組んでいる処女作のネーム改訂のことで一杯だ。この作品がうまくいけば私生活の答えも自ずと出るハズ、というゲージュツ家にありがちなメタ勘違い。目の前のA君と向き合えぃ、と言ってやりたい。
2023/04/15
ケイティ
待ちに待った続刊。改めて1巻から読み直したこともあり、この不思議な人間関係に入り込んだかのように、私の頭の中もぐるぐるしてきました。まったくべたべたせず、個があってこその仲間なのがとてもいい。そして、いよいよこれ、一生続くんじゃあ…と思った関係が大きく動きそうな予感。細かいところまでユーモアのセンスが抜群で絵が別格に上手い。こんなにもじっくり噛みしめながら読めるマンガは近藤さんしかいません。半年くらい先だろうけど、続きが楽しみです。
2020/09/09
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