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カラオケ行こ! (ビームコミックス)

カラオケ行こ! (ビームコミックス)

カラオケ行こ! (ビームコミックス)

作家
和山やま
出版社
KADOKAWA
発売日
2020-09-12
ISBN
9784047361515
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「カラオケ行こ! (ビームコミックス)」のおすすめレビュー

男子中学生と39歳のヤクザが「カラオケ」を通じて結ばれていく、奇妙な青春漫画が登場【試し読みアリ】

『カラオケ行こ!』(和山やま/KADOKAWA)

 漫画家・和山やまさんの勢いが凄まじい。話題作『夢中さ、きみに。』が手塚治虫文化賞短編賞と文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞をダブル受賞したのも、初連載『女の園の星』1巻が単行本化したのも今年のことだ。加えて9月、去年同人誌として和山さんが発表した漫画が描きおろしページを加えて『カラオケ行こ!』(和山やま/KADOKAWA)として書籍化された。

 青春期の男の子たちが中心の短編漫画集『夢中さ、きみに。』とも、女子校の男性教師が主役の『女の園の星』とも異なるテイストのギャグ漫画だ。淡々とした作風で描かれるのは、合唱部部長の男子中学生・岡聡実(おか・さとみ)と39歳のヤクザ成田狂児(なりた・きょうじ)の奇妙な友情である。

 ここまで書いて、「そもそもこの二人の間にあるものを友情と言い切ってしまっていいのか?」という疑問が生まれた。

 合唱コンクールの後、「カラオケ行こ!」と見ず知らずの中学生を誘い、カラオケで「よろぴく」と名刺を差し出し、歌唱指導をしてほしいと申し出る39歳のヤクザはどう考えても常軌を逸して…

2020/10/24

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静かなテンションで紡がれる物語はとてつもなくシュール!『女の園の星』『カラオケ行こ!』…中毒性が高い和山やまマンガ

 絵柄は繊細でシリアス。それなのに、静かなテンションで紡がれていく物語はとてつもなくシュールで、奇想天外。じわじわした笑いに襲われる。そんな作品を描くのが、今、注目を集めるマンガ家・和山やまさんだ。特に、女子校教師の日常を描き出した『女の園の星』(祥伝社)は、「このマンガがすごい!2021」(オンナ編1位)や「次にくるマンガ大賞2021」(コミックス部門4位)にも選出され、中毒者が後を絶たない。さらには、男子中学生と39歳のヤクザの奇妙な友情を描く『カラオケ行こ!』(KADOKAWA)も「このマンガがすごい!2021」5位にランクインしている。新作が待ち遠しいばかりだが、ここであらためて、和山やま作品をご紹介しよう。ひとたび作品を読めば、あなたもきっとこの独特な世界観にハマってしまうに違いない。

2021/9/9

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カラオケ行こ! (ビームコミックス) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

映画化で話題だったので早く読みたかった漫画。和山さん作品なら絶対に面白いと踏んでましたが傑作でした。要所要所で笑いました。ボケとツッコミ両方シリアスで最高。狂児さん好きです。岡くんとの友情も素敵。こんなストーリーよく思いつくなぁ。映画も気になってきました。狂児さんの名前の由来ややくざに入ったきっかけのエピソードも笑えました。

2024/01/26

Kazuko Ohta

子どもの頃はものすごく漫画を読んだものですが、今は映画と本にもっぱら時間をつぎ込んでいるため、漫画にまで時間を割けません。しかし本作に関しては映画版がめっちゃ楽しかったから。先に原作を読んでいたら、狂児も聡実も組長も、見た目のイメージが違うと思ったかもしれません。でもこの性格なら、これ以上になくピッタリのキャスト。映画版では聡実の悩みを後輩がまったく理解していなかったという点を除けば、とても忠実な映画化。本編後の描き下ろしまで映画版に上手く盛り込まれていました。愛すべき映画であり、愛すべき原作漫画でした。

2024/02/20

猿吉君

ちょっと危険でとんでもなくいい男に惚れました、そして切れまくるギャグ、最高です!①なんといってもヤクザの狂児さんの色気、かっこ良さ、全てに対する余裕が突き抜けてます、BLファンもたくさん読むんだろうなあ。②ありえないシチュエーションにぶち込まれて翻弄、ぐずぐず言ってて情けない、なのになんか応援したくなる主人公聡実、彼も漢を魅せますねえ。③最後の描き下しがまた良い、作者の愛を感じます。④指(笑)。点数95/100→めちゃくちゃ面白い、しかしこの作者はもっと面白い作品描けるはずです、応援します~(^u^)

2021/07/15

みっちゃん

何故「カラオケ行こ!」になるかの設定が120%あり得ない。スベるかスベらないか、サーカスの綱渡りのような絶妙なバランスの笑いのツボ。そして笑っているうちにはた、と気づくのである。この、弱虫なんだか勇敢なんだか捨て身なんだかおそらく、主人公本人にもわかってない純粋で一途な思い。それに思わず涙目になっている自分に。衝撃の結末!と思わせてからの大笑いのオチがたまらない。前日譚的な書き下ろしのラストのセリフが…そもそも、あんたかい!和山やまにはまってもう抜け出せない。

2021/05/27

ムッネニーク

38冊目『カラオケ行こ!』(和山やま著、2020年9月、KADOKAWA) 作者の同人誌を単行本化したものであり、絵のクオリティやシナリオのレベルが高いとは言えない。 しかし、コントのようであり青春映画の様でもある独特の設定には作者のセンスが感じられる。 かなりBLっぽい描写が多く、それが物語の展開に無理を生じさせている様な気もする。 「あの日はなんだか蒸し暑く、息苦しかったのを覚えています。」

2021/04/29

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