高丘親王航海記 I (ビームコミックス)
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高丘親王航海記 I (ビームコミックス) / 感想・レビュー
ぐうぐう
近藤ようこが『高丘親王航海記』をコミカライズする。澁澤龍彦と近藤ようこ、このタッグの発想がこれまで自分になかったことが悔しい。それほどに近藤が描く親王の旅の描写は素晴らしいのだ。ストーリーや台詞は原作に忠実でありながら、画や構図はいつもの近藤タッチであり、殊更原作に寄せようとはしていない。それでいて、原作の世界観や空気といったものがまったく損なわれていない事実は、近藤の素質がもともと澁澤のそれと似ているということなのだろう。(つづく)
2020/09/13
てんてん(^^)/
うちの相方が澁澤龍彦のファンで、原作は家にあるものの未読。まずは表紙の親王の虚ろと言ってもいいような表情にはっとする。9世紀という時代に、天竺へ行こうと決心した人の顔にはとても見えなかったからだ。12歳で廃太子されて、10年後には落飾して僧となった親王には、生きる目的や夢などというものがなかったのかもしれない。それ故に8歳で出会った、この世の人とも思えぬ美しい女性、藤原薬子の強烈な印象が親王の心にずっと焼き付いてしまったのだろうか。(続く)
2020/11/02
グラコロ
澁澤龍彦の遺作小説にて最高傑作を漫画化ってとってもそそられるけど、期待値が途方もなく高くて怖い。はてさて〜。
2020/12/30
多喜夢
原作ははるか昔に読んだきりで、ストーリーはすっかり忘れてしまったが、近藤ようこの静けさに溢れた絵に再び引き込まれてしまった。
2020/11/01
Hisatomi Maria Gratia Yuki
原作をまた読み返したくなる。絵柄や空気感はもとより、装丁も素敵。近藤ようこさんの描く美女は、いつもシンプルなのに色気が凄いなと思う。
2020/10/31
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